スペインメディアが、韓国代表MFイ・ガンイン(20、バレンシア)をめぐるハビ・グラシア監督の采配に疑問を抱いている。
スペインメディア『アス』は3月13日、レバンテ戦で最初にピッチを退いたイ・ガンインの状況を次のように伝えた。
「イ・ガンインがまたしても真っ先に交代され、挫折感を隠さなかった。イ・ガンインは犠牲になった選手だ」
「これまでセルタ・デ・ビーゴ、ヘタフェ、ビジャレアルと対戦してきたなかで、イ・ガンインはバレンシアで最高の選手だった。だが、グラシア監督はイ・ガンインにほかの選手ほどの信頼を寄せていない」
イ・ガンインは同日行われたラ・リーガ第27節のレバンテ戦で先発出場するも、後半18分にFWマヌ・バジェホ(24)との交代でベンチに下がった。
ベンチに座ったイ・ガンインは、暗い表情で頭を抱えるなど動揺した姿を見せていた。前節のビジャレアル戦においても、イ・ガンインはまず初めに交代されていた。
パフォーマンスに問題があるわけではない。低調が続く今シーズンのバレンシアにおいて、イ・ガンインは生き生きとしたプレーを続けている。持ち前のテクニックや創造性を活かし、チームの攻撃に活気を吹き込んでいる。
にもかかわらず、グラシア監督はイ・ガンインに一定以上の出場時間を保障していない。前述の通り、パフォーマンスに問題があるでもないため、スペインメディアも疑問を呈している。SNS上でもグラシア監督を批判する声は多い。
こうした状況を見るに、イ・ガンインが来シーズンもバレンシアでプレーする可能性は高くないとみられる。先発起用が続いたことで立場が改善されたかのように見えたが、結局のところ、グラシア監督はイ・ガンインを完全に信頼できていない。
イ・ガンインも自身の置かれた状況に不満を持っている様子と見られ、契約延長を望まない方向に進んでいる。周囲が疑問を寄せるグラシア監督の采配によって、イ・ガンインとバレンシアの関係が取り返しのつかない局面を迎えようとしている。
前へ
次へ