全北現代で仕事をする以上、マンチェスター・ユナイテッドのアンバサダーを務めることはできないでしょう。
―韓国サッカー協会でもユースで働いた。
ユースについて、より多くの関心を持つようになりましたが、協会ができることに限界があることも感じました。協会もそれなりに変わろうと努力していますが、私が考える最大の重点は“どのように育てるか”です。
ユースの大会でいくら良い成績を収めても、それが選手の成功を保障するわけではありません。成績と関係なく、どれほど多くの選手を1軍に送り、プロ選手を輩出できるか見守りたいと思います。欧州の方式、システムを導入しようとしています。現実と理想とは差があるので、現実の中で良いものを最大限持ってこなければなりません。韓国だけのシステムに変化させることが私の課題だと考えています。
―2002年日韓W杯メンバーがKリーグで多様に働いている。
2002年ワールドカップという特別な時代に活躍した選手が、それぞれ違う姿で韓国サッカーの発展のために努力している点は肯定的です。当時受けた声援に応えなければなりません。多くの経験をし、良い光景もたくさん見ました。それを土台に、韓国サッカーの発展に役立てられればそれで十分だと思います。位置が違うので正面対決になるかはわかりませんが、Kリーグの興行のために活用できたら。多くの人々が、Kリーグに関心をもって消費してくれることを歓迎します。Kリーグの興行の火種になれればと思います。
―アドバイザーとして活動しながら、この部分だけは改善したいという点はあるのか。
全北現代の現状を把握する必要があります。最も重要に考え、変化を与えたい部分はユースシステムです。マンチェスター・ユナイテッドやPSVアイントホーフェンで見たことがありますが、本当にユースサッカーを重要に考えています。私がKリーグクラブでユースサッカーの実情を把握し、格差を確認したいです。
変化は必要ですが、変化のためにはどうしても予算がたくさん必要になると思います。全北現代というチームは、Kリーグで最も多くの予算を使っています。これまでも最高の成績を収めていますが、今後のKリーグをリードできる構造を作りたい。そのような時点になったと見ています。全北現代がトップランナーとして先導することを願います。代表理事と団長と多くの話をすることになりそうです。
―イギリスと韓国を行き来することになるが、どれくらい頻繁に来るようになるのか。
まだ韓国に住むつもりはありません。だから提案を断ったんです。イギリスでは、昨年から指導者過程を受け始めました。オンラインで授業を受けていますが、時間が少しかかりそうです。今後居住しなければならない状況になれば居住する考えはありますが、今はそのような状況ではありません。
全北現代で働くことになった以上、少なくとも四半期ごとに韓国に来ることになるでしょう。滞在期間も長く設けます。ミーティングや諸業務を行わなければなりません。非対面が活性化されているので、こうした部分をうまく活用しながら仕事をしていくつもりです。
―もしも将来、全北現代とマンチェスター・ユナイテッドがクラブW杯で対戦することになったら、どちらのチームを応援するのか。