新型コロナウイルス感染症は、代表チームの招集風景も変化させた。
キム・ジョンス監督率いるU-19韓国代表は、6月15日に坡州(パジュ)サッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)に招集された。
当初、U-19代表は今年初めに招集される予定だったが、新型コロナの影響で延期となり、今月になってようやく実現することができた。
さらにはNFCが今年3月末から約1カ月間、新型コロナ感染者のための生活治療センターとして使用されていた。
そのため、2月に女子代表チームが招集されて以来、約4カ月ぶりにNFCに代表選手が足を踏み入れることになった。
新型コロナはさまざまな姿を変化させた。
韓国サッカー協会(KFA)のキム・ドンギ戦力強化室長は、「招集対象の全選手が事前に問診表を受け取り、NFC入所前には発熱チェックを実施した。他の代表チームの日程が重ならないよう、1チームだけ受け付けている。複数の世代別代表チームが招集され、同時に練習する風景は当面見られない。実際、U-19代表が退所した1週間後に、U-16代表が入所する予定だ」と明らかにした。
トレーニングのほかに、生活面でも以前から変化したようだ。
キム室長は「食事中もお互いに向き合って座らないことにした。選手たちが利用するトレーニング場も、使用後ただちに消毒や防疫作業を行う」とし、「生活治療センターとして使用後の2週間は防疫作業を実施した。当時使用された物品はすべて廃棄した」と説明した。
インタビューも、屋外で取材陣と一定の距離を保ったまま行われた。キム・ドンギ室長とキム・ジョンス監督、オ・ヒョンギュ(19・尚州尚武FC)はマスクを着けたまま取材陣の前に立った。
前任のチョン・ジョンヨン監督がソウルイーランドFCへと去り、U-19代表監督として初めて臨むことになったキム監督は、「久しぶりだからわくわくもするし、不慣れなところもある」と心境を語った。
当然、新型コロナの事態も前例にない経験だ。
「大学の選手たちはまったく練習ができていない。特に、海外にいる選手は入国したら2週間自主隔離をしなければならない。韓国に入国すれば、所属クラブのある国に戻れなくなるケースもあり、選抜に苦慮があった」とキム監督は吐露した。
そして、「コーチングスタッフだけでなく、選手自らも自己管理をしなければならない。新型コロナ関連マニュアルがあるので、それに従いすべてのことに気を付ける」と強調した。
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