「Jリーグが予想よりも早い時期に観客動員」と韓国メディア。Kリーグの現状にも言及

来月上旬に無観客での再開を確定したJリーグが、来る7月10日から観客動員の解禁を計画しているようだ。

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日本の『スポーツ報知』や『日刊スポーツ』などによると、Jリーグは6月9日のビデオ会議による実行委員会で、来月10日からJ1で制限的に観客動員へと転換することで意見をまとめた。

J1では最大5000人まで観客を収容できる。そして、8月1日からは観客入場の方言を設けず、スタジアム収容人数の50%まで許容することにした。ただし、観客間で1mの距離を置かなければならない。

村井満チェアマンは「7月10日からサポーターを迎え入れられるよう、政府や自治体と準備している」と述べた。Jリーグは無観客期間中、サポーターの応援プラカードなどの搬入も禁止することでも合致した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)

Jリーグは去る2月に2020シーズン開幕戦を行ったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中断を余儀なくされた。さらにはクラブ内で選手や関係者に感染者が発覚し、再開時期も延期が続いた。

そして、去る5月29日に、J1は7月4日から再開、J2及びJ3は6月27日から開幕することで決定。どちらも無観客で行われることになった。

直後、名古屋グランパスの金崎夢生やミチェル・ランゲラクが新型コロナの陽性判定を受けたことで再び騒然としたが、Jリーグは該当者の隔離やリーグ構成員のPCR検査実施を発表し、再開は予定通り行う旨を明かした。

ここに、政府が新型コロナ対策特別措置法に基づき、非常事態宣言を全国で解除したことも相まって、観客動員時期の繰り上げも決まった。

感染者増加で“急ブレーキ”のKリーグ

一方、5月8日に世界で初めて新シーズンの開幕を告げた韓国Kリーグは、1カ月が過ぎた今も観客動員時期を見出すのが難しい状況にある。

6月10日午前基準で、韓国内での感染者数は1万1902人(死亡者数276人)と日本(感染者数1万7251人、死亡者数919人)よりも少ない。

当初、Kリーグは6月5~7日開催の第5節を起点に、観客動員への転換を考慮していた。しかし、ソウル梨泰院(イテウォン)のクラブや流通業界を中心に集団感染が発生したことで、急ブレーキがかかった。

首都圏防疫強化対策が実施中の今月は、訪問販売業者を経てソウル市内の卓球場やアミューズメント施設などでも集団感染が起き、事実上の足踏み状態となった。

無観客のソウルワールドカップ競技場

韓国プロサッカー連盟関係者は「プロスポーツとしては政府の防疫指針に引き続き従うしかない。現在、観客動員への転換に関する理事会の計画は全くない状況だ」と述べた。

この事態にクラブは尚更苦しい。新型コロナの影響を受け、財政的な困難やシーズンチケットの払い戻しなど、関連措置をめぐって関係者たちは疲弊状態だ。

Kリーグ理事会に出席するとあるクラブの幹部は「健康と安全が最優先であることは事実だ。リーグの安全的な運営も重要だ」としつつ、「地下鉄やバスが行き来し、人が集まりやすい居酒屋などが運営されている中で、屋外スポーツの観客動員に対してあまりに厳しい物差しを突き付けるのは、考えてみる必要がある」と言及した。

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