韓国サッカー界の“怪物”が決断を下した。
Kリーグの事情に詳しい複数の関係者によると、22歳の韓国代表DFキム・ミンジェ(全北現代)は、悩んだ末に中国スーパーリーグの北京国安への移籍を決心した。
ある関係者は、「キム・ミンジェが北京国安のラブコールを受けて移籍することを決心した。間もなく公式に移籍過程を踏む」と明らかにした。
(関連記事:マンUの日本人スカウトが語る日韓選手の特徴「香川真司の後継者を探しているが…」【インタビュー】)
選手もクラブも断れない提案を受けた。
北京国安が提示した移籍金は900万ドル(約100億ウォン/約10億円)で、2017年に天津権健にクォン・ギョンウォンが加入した際に支払われた移籍金1100万ドル(約122億ウォン/約12億2000万円)に匹敵する金額だ。Kリーグなら歴代最高の移籍金となる。今年初めに天津が水原三星のジョナサン・アパレシド・ダ・シルバを獲得した際の移籍金600万ドル(約66億ウォン/約6億6000万円)よりも高い。
北京国安はキム・ミンジェに特級の待遇を約束した。
北京が提案した条件は、4年で総額1500万ドル(約16億6000万円)。年俸にすれば約42億ウォン(約4億2000万円)程度だ。キム・ミンジェが現在、全北現代から受け取る年俸は、手当てまで含めて約5億ウォン(約5000万円)程度。8倍以上に跳ね上がるわけだ。
キム・ミンジェは、ロジャー・シュミット監督の存在にも惹かれた。
シュミット監督は、オーストリアのザルツブルクとドイツのレバークーゼンを経た能力のある指導者だ。2014年から2015年まではレバークーゼンでソン・フンミンを指導した。韓国選手に対する好感のある指導者だ。
シュミット監督はキム・ミンジェのプレーをチェックして高い評価を下し、積極的に迎え入れる意思を示した。今後、欧州進出を手助けするとも口にした。シュミット監督の存在は、現在も欧州進出の意向があるキム・ミンジェの決断に影響を及ぼした。
キム・ミンジェの側近は、「キム・ミンジェ選手は非常に悩んでいた。全北現代が好きだから、決心するまでに長い時間がかかった。しかし、全北現代が想像以上の移籍金を受け取ることができて、シュミット監督のような良い指導者がラブコールを送り、キム・ミンジェも決断した」と明らかにした。
前へ
次へ