人々は大谷翔平を「野球の神様」と呼ぶ。
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打者としてはすでに数々の歴史を塗り替えた。となれば、視線は投手へと向かう。誰もが“二刀流”の復活を望んでいる。だが、それにはまだ時間がかかりそうだ。
今季も現在まで大谷は打者に専念している。14試合に出場し、打率0.315、4本塁打、5打点、OPS(出塁率+長打率)1.024と驚異的な成績だ。15三振、11四球と割合も良く、出塁率は0.431に達する。
“打つ大谷”に驚きはない。昨季に「50-50(50本塁打&50盗塁)」という前代未聞の数字を叩き出した男だ。
それゆえに、野球ファンの頭をよぎるのは「投手・大谷」の姿だ。投手として規定投球回を満たして15勝を挙げ、同時に打者として34本塁打を記録した“怪物”である。
彼は2023年にトミー・ジョン手術を受けた。そのため、2024年は打者としてのみプレーした。
手術から1年以上が経過し、投手復帰に向けたリハビリも続けてきたが、最近は一時的に調整をストップした。必要な判断だった。そして先週、再びブルペンで投球を行った。もっとも、実戦復帰はまだ先になりそうだ。
『MLB.com』は「大谷は3月30日にブルペン投球を行い、20球程度を投げた。2月26日以来のことだ。春季キャンプ中は投手としてのリハビリを止め、ボールを投げるとしてもグラウンドでのキャッチボール程度だった」と伝えた。
『FOX Sports』も「大谷は現在、投手としてリハビリ段階にある。今はストレートだけを投げており、変化球はまだだ。ドジャースも急ぐ様子はない」と報じている。
大谷本人も「まずは打撃だ。精神的にも肉体的にも投手の方は余裕を持ちたい。順調に進んでいる」と語っている。
大谷は2度目のトミー・ジョン手術を受けただけに、慎重にならざるを得ない。昨年11月には肩の手術も受けている。
デーブ・ロバーツ監督は「自然に進まなければならない。打者と対戦するためには複数の球種を駆使しなければならないが、その段階ではない。まだ始まったばかりで、タイムラインも設定していない」とし、「大谷の健康が最も重要だ。そのときが来れば、彼は再びマウンドに立つだろう。体力的に万全になり、体も鍛えなければならない。そのような時期になれば、再びチームのためにボールを投げてくれる」と伝えた。
大谷は2023年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となり、ドジャースと10年総額7億ドル(日本円=約1013億円)というメジャー史上最大規模の契約を結んだ。その金額には当然、“二刀流”としての価値が含まれているとみなければならない。ただ、今はその半分の役割にとどまっている。
かといって焦る理由はない。契約は10年であり、まだ2年目に入ったばかりだ。時間はまだ十分に残されており、いつ復帰しても良い。大谷自身もそれを理解し、リラックスして調整を続けている。ドジャースもその判断に「OK」を出している。
チームとしても、先発投手の補強が急務というわけではない。ドジャースも大谷も、石橋を叩いて渡りながら歩を進めている。
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