白血病闘病の末、あまりにも早くこの世を去ったボーイズグループF.able(フェイブル)出身のジェヒョンさん。「これからもずっと一緒にいよう」とファンに伝えた言葉は、叶えられることのない約束となってしまった。
ジェヒョンさん(本名シム・ジェヒョン)は6月29日、白血病との闘病の末にこの世を去った。23歳だった。
2002年4月7日生まれのジェヒョンさんは、2020年6月5日にボーイズグループF.ableの最年少メンバーとしてデビューした。グループでは『Burn it up』『Run Run Run』『Cloud 9』など明るく爽やかな楽曲を次々とリリースし、その屈託のないエネルギーで多くのファンから愛された。
F.ableは大阪のPLUSWINHALL大阪やPLUSWINHALL南堀江、東京・新大久保のSHOWBOXなど、日本でも積極的にライブを開催した。
ただ、2023年8月22日に所属事務所が「メンバーたちがとても疲れた状態で、スケジュールを履行することが難しいと判断され、苦心の末にしばらく休息期間を設けることにした」と発表したのを最後に、グループ公式SNSの更新や目立った活動情報はなく、事実上の解散。
その後、ジェヒョンさんは芸能活動から離れたと伝えられたが、他のメンバーではジュニョン、ジョン、シフンが3人組ボーイズグループENPHAZE(エンフェイズ)として再デビュー。ホジュンはインフルエンサーとして活動している。
すでに更新が停止しているF.ableの公式SNSには、メンバーたちの写真が現在もそのまま残されている。ジェヒョンさんも個人インスタグラムを持っていたが、2023年7月以降は投稿がない。ジェヒョンさんの訃報に接したファンたちは「とても残念だ」「あの姿が忘れられない」など、哀悼のコメントをジェヒョンさんのアカウントに寄せた。
そのなかで特にファンの胸を締めつけているのが、2023年3月1日にF.able公式SNSで投稿された「デビュー1000日記念」の動画だ。
そこで、ジェヒョンさんは自撮りで動画を撮影しながら、「F.ableのマンネ(末っ子)ジェヒョンです。僕たちがデビュー1000日を迎えました。皆さんが一緒にいてくれたおかげで、1000日まで来ることができました。でも、これで終わりではありません。これから1万日でも何年でも最後まで一緒にいましょう。まだまだこれからですから、良い思い出を作っていきましょう」と笑顔でファンとの約束を伝えた。
ただ、その約束は叶わぬものとなった。ジェヒョンさんは6月30日、白血病との闘病中に容体が急変し、帰らぬ人となった。闘病中には一時的に回復の兆しが見えたというが、病状が急激に悪化し、そのまま息を引き取ったとされている。
(記事提供=OSEN)
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