アジアサッカー連盟(AFC)が、5~6月の大会日程も全面延期を決めた。
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4月14日、AFCは公式ホームページを通じて、来る5~6月に開催予定だったすべての大会の延期を発表した。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって全世界が混乱する中、日程を強行することは困難と判断したためだ。
AFCは今後の状況を見守り、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)とアジアカップの日程を新たに決め、発表する予定だ。
5~6月の日程延期はある程度予想されていた。韓国では先進的な防疫システムで新型コロナに機敏に対応しているとはいえ、他のアジア諸国の事情は違う。
ACLグループステージに3チームが参与している日本の場合、ようやく本格的に感染確認者が増え始め、深刻な段階に差し掛かっている。検査が十分になされていない環境でも、現時点で8879人の感染者が確認された。日本社会全体がマヒの危機にさらされているといっても過言ではない。
西アジアの状況も依然として不安だ。4チームが出場するイランの場合、死亡者だけで4683人を記録するほどに被害が深刻だ。4月14日には1カ月ぶりに一日の死亡者数が初めて100人を割り込んだが、今後いつ安定期に入るかは検討もつかない。
その他、主要な国々もやはり新型コロナの影響を大きく受けている。
ACLもアジアカップも、国境をまたぐ国際的な大会だ。そのため、感染のリスクも大きい。AFCが大会開催に慎重にならざるを得ないのもこのためだ。無理して大会を強行すれば、さらに大きな被害を招きかねない。
現在の雰囲気では、ACLの正常開催は簡単ではない見通しだ。各チーム別にグループステージを1~2試合終えた状態だが、中国勢は未だ1試合も戦っていない。事実上“ゼロ”から始めなければならないが、このままでは早くても7月になって大会を再開できるだろう。
ただし、それすらも断言できない状況にある今、“変数”は多く存在する。
完全中止の場合、放映権や広告など、あらゆる問題によって受ける商業的な打撃が大きい。そのため、一旦ACLは大会縮小に舵を切る可能性が高い。また、トーナメントを一発勝負に変更する代案も出ている。
一角では、春秋制への変更も唱えられているという。しかし、韓国や中国、日本などの東アジアのリーグは1~2月をオフシーズンとして活用している。同意は難しいのが現実だ。
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