アルバニア代表FWヤシル・アサニ(29)が“光州の奇跡”を生み出した。
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光州(クァンジュ)FCは3月12日、ホームの光州ワールドカップ競技場で行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16第2戦でヴィッセル神戸と対戦し、3-0で勝利。5日の第1戦はアウェイで0-2と敗れたが、2戦合計スコアを3-2とし、大逆転でベスト8進出を決めた。
逆転突破へ3点差以上の勝利が求められた光州は、前半18分にMFパク・テジュン(26)のフリーキックからFWパク・ジョンイン(24)が先制点を決めると、後半38分にアサニのPK成功で2戦合計スコア同点に追いつき、延長戦に突入。
すると、PK戦濃厚と思われた延長後半13分にアサニが左足で強烈なミドルシュートを放ち、クロスバーに当たってゴールイン。終了2分前に劇的な逆転弾を決め、勝利に成功した。
アサニは試合直後のフラッシュインタビューで、「本当に幸せだ。ホームで必ず3ゴールを決めなければならなかった。この2日間はほとんど眠れなかったが、今日はぐっすり眠れそうだ」と笑顔でコメント。
また、肌寒い天気のなか熱い応援を繰り広げた光州のファン・サポーターへ、「チームが生き残るためにどうしても勝ちたかった。これからはベスト8だ。ファンの皆さんが来てくれて幸せだ。次の試合にはもっと多くの方に来ていただきたい」とメッセージを送った。
なお、アサニはこれで今大会9試合出場9ゴール1アシストとし、大会得点ランキングで8ゴールのFWリヤド・マフレズ(34、アル・アハリ)、FWサレム・アル・ドサリ(33、アル・ヒラル)、FWアンデルソン・ロペス(31、横浜F・マリノス)を上回り単独トップに立った。
アサニは9ゴール中、アウェイの川崎フロンターレ戦で決めたPKを除いて8ゴールをホームで記録。また、9ゴール中6ゴールを日本勢(横浜FMに3得点、川崎Fに1得点、神戸に1得点)にマークしている。
ACLEの準々決勝以降はサウジアラビアで集中開催され、来る4月25日から5月4日にかけて東西混合の8チームで優勝を争う。準々決勝は東地区と西地区のチーム同士が必ず対戦する。
クラブ初のACL出場ながら、Kリーグにおける地方自治体運営の市民クラブとして史上初のACLベスト8進出を決めた光州。サウジアラビアの地でも“光州のエース”アサニが躍動する姿を見たいところだ。
(記事提供=OSEN)
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