大谷翔平、大活躍の“偉大なシーズン”を韓国紙も大絶賛!「三冠王逃した?それでも構わない」

結果的に「55-55」はなかった。三冠も達成できなかったが、“偉大なシーズン”ということに変わりはない。大谷翔平(30、ロサンゼルス・ドジャース)の話だ。

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大谷は9月30日(日本時間)、米コロラド州デンバーのクアーズ・フィールドで行われたコロラド・ロッキーズとのレギュラーシーズン最終戦に「1番・指名打者」で出場し、1安打1盗塁を記録した。

1打席目を二ゴロ、2打席目を遊ゴロ、3打席目を二ゴロで打ち取られた大谷だが、1-1の同点で迎えた8回表一死一塁の4打席目に右安打を放った。

その後、二塁走者のオースティン・バーンズ(34)とともにダブルスチールを決めると、三塁まで進んだバーンズが投手のボークでホームに生還。これでドジャースは逆転に成功し、2-1の勝利を果たした。

この試合を持って、大谷は159試合出場で打率0.310、54本塁打、130打点、134得点、出塁率0.390、長打率0.646、OPS(出塁率+長打率)1.036という記録でレギュラーシーズンを終えた。

同一シーズンで「打率3割、30本塁打、30盗塁」以上を記録する“トリプルスリー”を日本人メジャーリーガー史上初めて達成した。

ナ・リーグ本塁打1位、打点1位、得点1位、出塁率1位、長打率1位、OPS1位だ。打率と盗塁は2位で、惜しくも三冠は逃した。打率1位はルイス・アラエス(27、サンディエゴ・パドレス)で打率0.314だった。

大谷翔平
(写真提供=アフロ)大谷翔平

三冠達成こそならなかったものの、それでも構わない。

大谷はまさに“歴史的”なシーズンを過ごした。「50本塁打-50盗塁」を成し遂げたのだ。

150年近いMLB年の歴史上、50本塁打に到達した打者は多く、50盗塁を決めた選手もまた無数にいる。だが、同じシーズンにその2つを同時に達成した選手は大谷が史上初だ。アジアから来たスーパースターがMLBの舞台を揺るがした。

周囲では「60-60」の期待感も高かった。それだけ大谷の勢いが凄まじかったのだ。「最低でも55-55には届くだろう」という声もあった。結果的には本塁打1本が届かなかったが、それでも十分な偉業だ。

ほかの記録もある。本塁打王を獲得するとともに、40盗塁以上を記録した史上5人目の選手となった。

大谷以前、最後の達成者は1912年のトリス・スピーカー(10本塁打-52盗塁)であるため、実に112年ぶりの記録だ。そのうえ、過去に達成した4人は皆ボールが飛ばない「デッドボール時代」の選手だった。「ライブボール時代(1920年以降)」では初の記録だ。

ドジャースの歴史にも一線を画した。過去に同一シーズンで「130得点-130打点」を達成した選手は1930年のベーブ・ハーマンただ一人だった。ただ今回、94年ぶりに大谷が球団記録を更新した。

これからはポストシーズンだ。“本当の戦い”が待っている。仮にここで不振となれば、意味が大きく色あせざるを得ない。大谷は現在のドジャースで最高の打者だからだ。

はたして、“世界のオオタニ”はポストシーズンでどれだけの活躍を見せてくれるだろうか。

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