五輪出場失敗の屈辱を味わった韓国サッカー協会(KFA)が、“期限付き”の戦力強化委員会を構成した。
2024年4月26日は、韓国サッカーにとって忘れられない一日の一つだ。カタール・ドーハで開催されたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選)準々決勝でインドネシアに敗れ、悪夢の敗退を喫した日だからだ。
この敗北によって、韓国サッカーは40年ぶりに五輪本大会出場に失敗するという苦杯をなめた。韓国はパリ五輪で史上最多32個のメダルを獲得したが、サッカーはどこにもいなかった。
KFAは五輪出場に失敗した当時、公式ホームページを通じて「パリ五輪本大会進出が挫折したことに対し、サッカーファン、サッカー関係者をはじめとする国民の皆様に深い謝罪の言葉を申し上げます」とし、「我々韓国サッカー協会に総括的責任があることをよくわかっています。今後、選手と指導者の育成、代表チームの運営体系を綿密に検討し、改善方案を模索し、これ以上同じ失敗が繰り返されないようにいたします」という謝罪文を発表した。
それから早くも4カ月が過ぎた。U-23代表の監督はまだ空席だ。
A代表の監督選任過程をめぐり、国家代表戦力強化委員会ではチョン・ヘソン委員長がその座を退き、イ・イムセン技術委員長が兼任した。
そして8月27日、KFAは戦力強化委員会の新たな委員長として、チェ・ヨンイル副会長を選任したことを発表した。
戦力強化委員会は本日(29日)13時、ソウル新門路(シンムンロ)のサッカー会館で初顔合わせ及び第1回目の会議を開く。
ただ、今回の戦力強化委員会の活動期間は、来年1月の現KFA執行部の任期終了までだ。事実上、“期限付き”の戦力強化委員会であるわけだ。
戦力強化委員会の主要な案件は、空席状態の女子A代表と男子U-23代表の新監督を見つけることだ。
特に、U-23代表監督は、2026年に行われるU-23アジアカップと名古屋アジア大会、2028年ロサンゼルス五輪に向けた準備をしなければならない。“4カ月前の失敗”があるだけに、新監督の選任にはいつも以上に慎重でなければならない。
ただ単に、KFAが野心的に発表した韓国サッカー技術哲学(MIK/Made In Korea)だけを追求してはならない。
U-23代表が進むべき方向性と目標を明確に設定し、提示できなければならない。なぜ40年ぶりに五輪出場を逃したのかを徹底的に振り返る必要もある。
だが、4カ月経ってようやく構成された戦力強化委員会が、どれだけU-23代表に関する長期的な計画を立てられるかは疑問だ。
アジアサッカーのレベルは一層高まった。簡単な相手は決していない。東南アジアももはや無視できない存在だ。世代別の大会であればなおさらだ。
韓国のとあるサッカー関係者は、「以前とは明らかに違う。東南アジアサッカーを甘く見ることはできない。過去は格差が大きかったが、自分たちがこれまで何をしてきたのか振り返らなければならない。徹底した準備と備えが必要だ」と指摘した。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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