「“50-50”も重要だが…」韓国紙が“二刀流”大谷翔平の復活を待ち望むワケ「“新紀元”を切り開ける」

映画のワンシーンのような活躍を見せた翌日、ブルペンに向かった。チーム練習に先立ち、一人でブルペンを訪れてボールを投げた。

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トミー・ジョン手術を受けた後、初めてブルペン投球に臨んだロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(30)の話だ。

毎シーズン、新しい歴史を描く。今シーズンもそうだ。打者に専念するだけあって、毎打席でずば抜けた活躍を見せている。

MLB史上6番目に「40本塁打・40盗塁」を達成した。達成する過程も劇的だった。8月24日、本拠地ドジャー・スタジアムでのタンパベイ・レイズ戦で、サヨナラ満塁本塁打で40回目のアーチを描いた。スタジアムはまさに“溶鉱炉”のように爆発した。

翌25日。大谷は観客席が埋め尽くされる前の静かなドジャー・スタジアムで投球に臨んだ。手術台に上がった昨年9月以降では初めてマウンドに立った。10球を投げ、この姿がドジャースの公式SNSに公開された。大谷はチームメイトのフレディ・フリーマン(34)のTシャツを着て、約1年ぶりに投手のようにボールを投げた。

すぐに投手に復帰するわけではない。ドジャースはすでに、大谷の今季中の投手復帰の可能性がないことを発表した。レギュラーシーズン終盤はもちろん、ポストシーズンでも大谷が投手として出場することはない。

大谷が「“新紀元”を切り開く」

それでも過程が必要だ。いつにも増して大きな目標点もある。これに合わせて、大谷は“二刀流”復帰への意志を燃やしている。

大谷とドジャースは2025年シーズンの開幕戦を日本の東京ドームで行う。同地で2025年3月18~19日の2日間、シカゴ・カブスと2連戦を戦う。

この開幕戦で、大谷は先発投手として出場する可能性が高い。2025年3月18日の先発登板を目標に準備を進めている。

見方によっては無謀なこととも言える。

マウンドを離れ、最高の打者として活躍することは今年証明した。先発登板の負担がないだけに、打者として安定している。例年以上に本塁打のペースが速い。投手として出場しない代わりに、積極的に盗塁も狙い、40盗塁以上を記録した。前人未踏の「50本塁打・50盗塁」も夢ではない。

大谷翔平
(写真提供=ZUMA Press/アフロ)大谷翔平

かといって、投手を諦めるつもりはない。

「40本塁打・40盗塁」達成の翌日にブルペン投球に臨んだことを見てもそうだ。打者としていくら優れた活躍をしても、大谷の頭の中に大きく位置しているのは“二刀流”だ。2018年と2023年。5年間で2度もトミー・ジョン手術を行ったが、それでも諦めない。

偉大さは過程と連続性から生まれる。「50本塁打・50盗塁」を見据えつつ、翌シーズンも頭の中に入れた。今季3度目のMVP、150年のMLBの歴史で史上2人目の両リーグMVP受賞が近づいているが、満足感はない。

昨季は投手として10勝5敗、防御率3.14を記録した。大谷であれば、本塁打王とサイ・ヤング賞の両方を受賞する“新紀元”を切り開くかも知れない。

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