水原三星ブルーウィングスに新たに加入したドニール・ヘンリー(26)とスレイマン・クルピッチ(29)が、ホームでヴィッセル神戸を迎え撃つ。
水原三星は本日(2月19日)、ホームの水原ワールドカップ競技場でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージのヴィッセル神戸戦を行う。
第1節に予定されていたホームの広州恒大戦が新型コロナウイルス感染症の影響で延期されたことで、水原三星は今回のヴィッセル神戸戦が2020シーズンの初戦となる。
それと同時に、ホームのファンに新しい外国人選手をお披露目する試合でもある。
迫る試合を前にファンの関心は、2004年以来16年ぶりに“ビッグバード”(水原ワールドカップ競技場の愛称)を訪れる世界的スターのアンドレス・イニエスタ(35)に注がれていることだろう。
水原三星は今シーズン、国内リーグでのスプリットA進出とACLグループステージ突破を目標に掲げた。ヴィッセル神戸戦はグループステージ通過のため絶対に超えなければならない関門であると同時に、チームの力量を図る大事な試合でもある。
そのために獲得したのが2人の外国人選手だ。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身のクルピッチは、2018-2019シーズンのプレミイェル・リーガ(ボスニア1部)で得点王(16ゴール)に輝いたこともあるストライカーだ。
水原三星率いるイ・イムセン監督は、ツートップを採用すると開幕前から明かしている。昨シーズンのKリーグ得点王アダム・ダカート(26)とクルピッチがシナジー効果を発揮すれば、相手にとって大きな脅威となるだろう。
ヘンリーもチームの救世主となれるはずだ。水原三星はセンターバックの人材が少ないうえ、ユース出身のク・ジャリョン(27)が全北現代モータースに移籍したこともあり、即戦力を求めていた。
ヘンリーはカナダ代表の主力センターバックとしても活躍している。彼は敏捷性が足りないとの評価もあるが、実戦でどんなプレーを見せてくれるか注目したいところだ。
水原三星は1月にUAEで行った合宿で、4度の練習試合を戦った。その際、DFラインは4バックと3バックを2回ずつ採用し、戦術をチェック。攻撃陣も4回すべて異なる組み合わせを起用し、テストを終えた。
ヘンリーは4バックと3バックでそれぞれ1回ずつ出場し、クルピッチはアル・ワフダ戦で最前線に起用され得点も記録した。イ監督は今シーズン、戦術の多様性に重きを置くと公言している。
ヴィッセル神戸は水原三星の2人の新外国人選手を警戒する必要があるだろう。注目のキックオフは19時30分だ。
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