新型コロナウイルスの影響はサッカークラブにも…大邱FCなど中国キャンプ切り上げ

2020年01月27日 サッカー #Kリーグ

中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、冬季キャンプの真っ最中であったKリーグクラブも直撃弾を受けた。

中国の昆明市に滞在している大邱FCと、梅州市にいる尚州尚武FCは、“新型肺炎事態”によってスケジュールを前倒しし、早期帰国することを決めた。

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昆明市がある雲南省と梅州市が位置する広東省は、すでに新型肺炎の患者が多数発生した地域である。

去る1月6日から中国キャンプを消化している大邱FCは、当初1月30日まで昆明市にとどまってから上海に移動し、2月13日までトレーニングを続ける計画だった。

上海キャンプを中止して帰国

しかし新型コロナウイルスによる肺炎が中国を越えて世界に拡散したことで、現地トレーニングをスケジュール通り消化するのが難しいという判断を下した。

そのため上海でのキャンプをキャンセルし、できるだけ早く帰国するという方針を立てた。昆明市に滞在している大邱FCの関係者は1月27日、「キャンプを終えて帰国するための準備をしている。飛行機が確保できれば、すぐにでも韓国に向かう予定だ」と明らかにした。

(写真提供=大邱FC)中国キャンプに向かう大邱FC選手団

親善大会も中止に

尚州尚武FCは去る1月20日、親善大会の参加とキャンプのために、中国の梅州市に向かった。尚州尚武FCが滞在する梅州市は、新型コロナウイルスの発祥地とされる武漢市から1000kmほど離れた地域だ。

上海を経由して梅州市に向かった尚州尚武FCの選手団は、韓国の仁川(インチョン)国際空港からマスクを着用し、感染予防に気を使う様子だった。1月25日からは梅州市旧正月カップが開催予定だったが、参加を予定していたマレーシアのクラブが中国入国を拒否し、最終的に開催中止となった。

そのため尚州尚武FCは大会の代わりに、中国現地チームとの親善試合を通じてコンディションを引き上げた。

尚州尚武FCは当初、親善大会を終えて10日ほど合宿を消化し、2月6日に帰国する予定だった。しかし新型肺炎によって、なるべく早く帰国することを決めた。

尚州尚武FCの関係者は、「キャンプ地の状況に大きな問題はない。ただ今後、中国現地の状況がどう変化していくのか予測がつかない。そのため早期に帰国することにした」と明かした。

(写真提供=尚州尚武FC)

大邱FCと尚州尚武FCは、いずれも予定より早く中国キャンプを切り上げることとなり、冬季トレーニングに支障が出ることを避けられそうにない。両クラブともに、予想外のアクシデントが発生したことに、戸惑いを隠せずにいる。

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