杭州アジア大会に挑むU-24韓国代表を率いる元Jリーガー監督が、メンバー選出に関する“悩み”を打ち明けた。
韓国サッカー協会(KFA)は7月14日、来る9月から開催される杭州アジア大会に出場するU-24韓国代表メンバー22人を発表した。
メンバーにはMFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)やMFチョン・ウヨン(23、シュトゥットガルト)といった欧州組のほか、国内組では元モンテディオ山形のGKミン・ソンジュン(23、仁川ユナイテッド)、オーバーエイジ枠でMFペク・スンホ(26、全北現代モータース)らが選ばれていた。
発表同日、ソウル新門路(シンムンロ)のサッカー会館で行われた記者会見には、U-24韓国代表を率いるファン・ソンホン監督が出席。
現役時代、セレッソ大阪や柏レイソルでもプレーした指揮官は「今も頭のなかが複雑だ」とし、「ポジション競争力を考慮した。マルチ能力も考慮した。フィールドプレーヤーは19人だけだ。暑く日程がタイトだ。最後にワンチームで協業できるかの能力も見た」と、メンバーの選考基準を語った。
以下、ファン・ソンホン監督との一問一答。
◇
―メンバー選考の感想は。
「協力してくださったKリーグの監督たちに感謝したい。外れた選手たちには感謝と申し訳ない思いがある。今も頭のなかが複雑だ。難しい作業だった。決定することが困難だった。
メンバーは3つの基準で選抜した。チームやKリーグでのポジション競争力を考慮した。マルチ能力も考慮した。フィールドプレーヤーは19人だけだ。暑く日程がタイトだ。最後にワンチームで協業できるかの能力も見た。1~2つのポジションで悩みが多かった。すべての決定が終わった。全面的に選手たちを信じたい。相手も重要だが、自分たちのことの方がより重要だ。選手たちと渾身の力を尽くして目標を達成したい。多くの声援をお願いする」
―イ・ガンイン招集に関してパリ・サンジェルマンとの協議は終わったのか。
「イ・ガンインとコミュニケーションを取っている。(本人の)出場意志もかなり強い。(前所属チームの)マジョルカとは調整が終わっていたが、移籍したために新しいチームと調整しなければならない。ポジティブに考えている。(協議が)上手くいくと期待している。
9月4日に完全体で招集する予定だ。国際Aマッチ期間中は義務派遣のため問題ない。それ以降、6日間の許可が必要だ。所属チームの許可がなければ戻らなければならない。(イ・ガンインに関するPSGの)アジア大会への招集協力はまだ確定していない。練習期間だけが曖昧にかかっている。その部分を解決するために、多方面で努力している。ほかの選手たちは問題がない」
―イ・ガンインの活用法は。
「プランA、プランBの構想がある。選手とのコミュニケーションを通じて調整する必要もある。(イ・ガンインは)良い選手であり、個人の能力も尊重するが、サッカーはチームスポーツだ。11人、ひいては22人の選手たちと一つのチームになり、一つの方向を向いて進むことが重要だ。イ・ガンインは賢明だ。十分に認知しているはずだ。良い活躍をしてくれると思っている」
―オーバーエイジ枠3人の選出の背景は。
「Kリーグで十分に実力が証明された選手たちだ。パク・ジンソプ、ペク・スンホは同じチームでプレーしており、シナジー効果が期待できる。キャプテンを務めつつ、チームの中心としての役割も果たすことができる。
現代サッカーにおいてサイドバックは重要だ。ソル・ヨンウは左右どちらでもプレーできるため、助けになると思う。良い役割をしてくれるだろう。
ストライカーは特別なポジションであるため、最後まで待って決めた。メンバー提出の2時間前まで遅れるほど、議論を交わした。選ぶことができれば良いが、不可能な場合の可能性も考慮して準備した。選ばれた攻撃陣の選手たちは決して劣っていないと思う。残りの期間、最善を尽くして準備をすれば、本大会でも十分に競争力があると思う。ゴールを決められないのは全面的に監督の責任だ。FWが果敢かつ積極的にプレーできるよう助けるつもりだ」
―チュ・ミンギュの招集については悩んだのか。
「すべてのストライカーと接触した。海外にいる選手も含まれる。海外はチームが許可しなければ招集が難しい。国内組にはチュ・ミンギュも候補に挙がっており、最後まで調整した」
―FWにアン・ジェジュン、パク・ジェヨンを選出したが。
「アン・ジェジュンは練習時に選抜し、チェックした選手だ。ストライカー、サイドアタッカーのいずれも消化できる。ストライカーとしてプレーする際、攻撃的な動きに強みがある。得点力も優れている。
パク・ジェヨンは連係プレーがかなり良い。高身長であり、冷静な面もある。空中戦に強みがある。
両選手とも吸収力がある。発展のスピードも良い。FWとして競争力がある。本大会でも、能力を発揮すれば、良いパフォーマンスを発揮できるだろう」
―2列目の攻撃陣がとても多いが。
「我々のチームの強みは2列目だと思う。不安な部分もあるが、強みを活かすためには2列目が生き返らなければならない。2列目を利用するプレーを並行しなければならない。サイドアタッカーとの競争が激しかった。悩みも多く、不幸にも脱落した選手もいる。効果的に活用するためには、もっと悩まなければならない。
オム・ウォンサンは回復が速いと聞いている。8月初めには試合に復帰すると聞いた。遅くとも8月2週目の復帰が可能だという」
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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