トロント・ブルージェイズで活躍する菊池雄星(31)の同僚韓国人投手が“復帰秒読み”の段階に入った。彼が元気な状態で帰ってくるとなれば、先発陣の“交通整理”が必要になる。
昨年にトミー・ジョン手術を受けてリハビリ中のリュ・ヒョンジン(36)は5月23日(日本時間)、敵地トロピカーナ・フィールドで行われたタンパベイ・レイズ戦を控えてチームに合流した。
コーチングスタッフが見守るなかブルペン投球をこなし、復帰に青信号を灯した。
ブルージェイズの公式SNSも、リュ・ヒョンジンの元気な姿を撮影した写真や動画を公開し、喜びを表していた。
先発陣への復帰が期待されるリュ・ヒョンジンは、今年がブルージェイズと結んだ4年契約の最終年となる。昨季までの通算成績は49試合21勝12敗、防御率4.07を記録した。
リュ・ヒョンジン復帰の場合、ブルージェイズ先発陣の一人がリリーフに行く可能性が高い。
現在、ブルージェイズはクリス・バジット(34)、ケビン・ガウスマン(32)、ホセ・ベリオス(28)、アレク・マノア(25)、菊池で先発ローテーションを回している。バジット(5勝3敗、防御率3.03)とガウスマン(2勝3敗、防御率3.14)はある程度安定している。
現時点では先発陣で負傷のアクシデントさえ発生しなければ、ベリオス(4勝4敗、防御率4.22)、マノア(1勝4敗、防御率5.15)、菊池(5勝1敗、防御率4.08)のうち一人が先発陣から外れるものとみられる。
ベリオスは耐えている状況だが、昨季に16勝7敗の防御率2.24を記録したマノアは1勝にとどまり、不振に陥っている。菊池は勝ち運がついて5勝を収めたものの防御率が高い。
そんななか、リュ・ヒョンジンがチームに合流して健在ぶりをアピールした。彼の復帰時に自身の席を失わないためにも、ブルージェイズ先発陣の目に見えない競争はさらに激しくなる見通しだ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ