韓国代表MFイ・ガンイン(22、マジョルカ)の“天才性”が際立つ90分間だった。
“韓国の至宝”がプロ初の複数得点に成功し、今夏の移籍市場の注目銘柄であるが所以を証明した。
イ・ガンインは4月24日(日本時間)、本拠地ビジット・マジョルカ・エスタディで行われたラ・リーガ第30節のヘタフェ戦で先発フル出場し、2ゴールの活躍でチームを3-1の逆転勝利に導いた。
バレンシア時代の去る2019年1月12日、バジャドリー戦での途中出場でラ・リーガデビューを果たしたイ・ガンインは、今回のヘタフェ戦で自身初の1試合2ゴールを記録した。イ・ガンインは今季リーグ戦で29試合に出場し、5ゴール4アシストを記録している。
何より、ラ・リーガで複数得点を決めた韓国人選手はイ・ガンインが初めてだ。
ラ・リーガではこれまで、2003-2004シーズンにレアル・ソシエダに在籍したイ・チョンス(41、引退)をはじめ、イ・ホジン(40、引退)、パク・チュヨン(37、蔚山現代)、キム・ヨンギュ(28、大田コレイル)、ペク・スンホ(26、前北現代モータース)、キ・ソンヨン(34、FCソウル)などがプレーしてきたが、韓国人選手の複数得点は今回のイ・ガンインが初となった。
試合は前半22分にヘタフェが先制したが、後半11分に相手GKがシュートを弾いたこぼれ球をイ・ガンインが拾い、同点に追いついた。そして8分後の同19分、コーナーキックからDFアントニオ・ライージョ(31)がヘディングゴールを決めて逆転に成功すると、アディショナルタイムに相手コーナーキックのカウンターからイ・ガンインがドリブルで独走し、最後はGKとの1対1を冷静に制してゴールネットを揺らした。
スピーディーかつシンプルなドリブル、そして圧巻のフィニッシュまで、マジョルカのファン・サポーター全員がイ・ガンインに魅了された瞬間だった。
『WhoScored.com』は試合後、イ・ガンインに両チームの選手合わせて最高評価点となる8.6点を与えた。
マジョルカはヘタフェ戦の勝利で2連勝に成功。11勝7分12敗の勝ち点40とし、20チーム中10位とした。今季最低限の目標である1部残留にさらに一歩近づいた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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