“至宝”イ・ガンイン(22、マジョルカ)が先発の機会を完璧にものにした。
3月28日に行われた韓国対ウルグアイの国際親善試合でイ・ガンインは、イ・ジェソン(29、マインツ)、ソン・フンミン(30、トッテナム)とともに2列目で先発出場。主戦場のトップ下ではなく右サイドだったが、慣れ親しんだポジションかのように縦横無尽に活躍していた。
ユルゲン・クリンスマン監督にとっては韓国代表の2試合目だったウルグアイ戦、スタジアムは試合開始前から大きな歓声が上がっていた。そしてイ・ガンインの名前が発表された瞬間、歓声はより大きなものに。そしてイ・ガンインが電光掲示板に姿を現すたびに、その声援は続いた。
そして試合中もはっきりとプレゼンスを示していたイ・ガンインは、持ち前のプレス回避と余裕のあるファーストタッチを披露。前半24分にはペナルティーボックス右側から左足でシュートを試みるなど、積極的なプレーが目を引いた。
続く前半37分には華麗なドリブルで右サイドをかき回し、クロスを供給。得点にこそ繋がらなかったものの、脅威になったシーンの一つだった。前半アディショナルタイムにも右サイドからの突破に成功し、ファウルを獲得。観衆は一斉に「イ・ガンイン」と連呼するほどの熱気に包まれた。
勢いは後半も衰えず、正確なパスとドリブルで右サイドから攻撃を牽引していたイ・ガンイン。流動的なポジションチェンジで左サイドにも顔を出し、積極的な接触プレーも厭わなかった。後半38分には正確な左足クロスでオ・ヒョンギュ(21、セルティック)の同点ゴールをアシストしたかに見えたが、オフサイドで取り消しになった。
同日の試合は、ある“悪縁”にも注目が集まった一戦だ。
ウルグアイのキャプテン、フェデリコ・バルベルデ(24、レアル・マドリード)は、ラ・リーガ、カタールW杯でイ・ガンインンに激しいスライディングを見舞わせたあと、これ見よがしな拳を突き上げるパフォーマンスで批判を浴びたことがある。
そんなバルベルデは攻撃的MFとしてセバスティアン・コアテス(32、スポルティング)の先制ゴールを正確なコーナーキックでアシスト。その後、彼は“アッパーカット”セレモニーを行ったりもしたが、イ・ガンインへの激しいタックルは見られなかった。
結局、試合は1-2でウルグアイが勝利。24日のコロンビア戦は2-2のドローだったことから、1敗1分けでクリンスマン監督の船出は寂しいものとなってしまった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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