マジョルカが約3年4カ月ぶりに、レアル・マドリード相手に勝利をもぎ取った。
マジョルカの左サイドハーフで先発出場した韓国代表MFイ・ガンイン(21)は、敵陣内で懸命に走り回り、チームの1-0の勝利に貢献した。
しかし、ヒヤリとする場面もあった。昨年のカタールW杯グループステージで自身に激しいスライディングを見舞ったウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ(24)と再び衝突したのだ。
イ・ガンインは2月5日(日本時間)、ホームのビジット・マジョルカ・エスタディで行われたラ・リーガ第20節レアル・マドリード戦の後半19分、バルベルデの荒いスライディングに遭った。ピッチに倒れた後、右足のふくらはぎを掴んで苦悶の表情を浮かべていた。
バルベルデは昨年のカタールW杯でも、後半終盤にイ・ガンインに激しいスライディングを試みて倒した後、これ見よがしに拳を突き上げて咆哮し、「非マナー議論」を生み出していた。ただ、試合はウルグアイが韓国に苦戦を強いられ、0-0の引き分けに終わっている。
そんな当時の“悪縁”とも言える光景が、今回の試合で思い出された。
マジョルカより一枚上手と評価されるレアル・マドリードは、前半13分に生まれた元スペイン代表DFナチョ・フェルナンデス(33)のオウンゴールによって敗れた。後半14分にはPKを獲得したが、これをスペイン代表FWマルコ・アセンシオ(27)が外してしまい、同点に追いつくチャンスを逃した。
こうして試合が上手く進まないなか、バルベルデは直後にイ・ガンインの足を狙った非紳士的なスライディングで応酬した。
マジョルカのファンはバルベルデにブーイングを浴びせ、彼はイエローカードを受けた。イ・ガンインは苦痛を訴えていたが、W杯当時のように力強く立ち上がった。
レアル率いるカルロ・アンチェロッティ監督は、バルベルデの行動に背を向けるように、直後に彼をベンチに下げた。
イ・ガンインを再び挑発したバルベルデとしては、試合もマナーも完敗した一日だった。
マジョルカがレアルを破ったのは、去る2019年10月20日にホームで戦ったラ・リーガ第9節以来、約3年4カ月ぶりのことだ。
これで20試合を終えて8勝4分8敗としたマジョルカは、10位を維持して中上位圏跳躍への足場を築いた。
一方、今季3敗目を喫したレアルは14勝3分3敗、勝ち点45の2位で、首位バルセロナ(17勝2分1敗、勝ち点50)への追撃に失敗した。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ