韓国新監督クリンスマン、信頼獲得失敗なら初陣から大コケ?過去の失敗に見る「懸念」とは

過去のウリ・シュティーリケ元監督が代表的な事例だ。

シュティーリケ元監督は就任序盤から選手たちの信頼を得られず、最終的に途中解任の憂き目にあった。言い換えれば、懸念を克服する水準の実力を見せられれば、選手たちも新しいリーダーに心を開くことができる。

代表監督を退いて6年が経った監督であるだけに、可能な限り早く“勘”を取り戻すことが重要だ。

実績で見れば、クリンスマン監督は2006年ドイツW杯でドイツ代表を3位、2014年ブラジルW杯でアメリカ代表をベスト16に導いた経験のある指導者だ。さらに振り返れば、現役時代は最高のストライカーだった。名声やネームバリューではほかの指導者にも劣らない。

それだけではなく、性格の良い人物としても定評がある。選手の動機づけが得意な指導者としても有名だ。ヘルタ・ベルリン時代にSNSで辞任を表明したことについて、自らのミスをキッパリと認めるなど、自己省察の出来る人物である。選手たちに認められるべき指導者であることは明らかだ。

クリンスマン監督

そこで重要となるのは、クリンスマン監督を補佐するコーチ陣の役割だ。

アンドレアス・ヘルツォーク首席コーチ、パオロ・ストリンガラ・コーチ、アンドレアス・ケプケGKコーチ、ウェルナー・ロイタルト・フィジカルコーチの新コーチ4人が、どれだけ専門的に選手たちを練習させるかによって、初対面の空気が大きく変わる可能性がある。ベント前監督体制でもコーチ陣に含まれ、内部事情に詳しいマイケル・キム・コーチのポジションも重大だ。

韓国代表に合流したばかりの新コーチ陣と、既存の選手たちがお互いの間のギャップを縮めてこそ、今後の試行錯誤の回数も減らすことができる。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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