ガンバ大阪から大田(テジョン)ハナシチズンにレンタル移籍中の韓国代表MFチュ・セジョン(31)が、加入後初ゴールを決めた。それも入れ替え戦でチームを勝利に導く貴重な決勝点だ。
【関連】チュ・セジョンが振り返るG大阪時代「言い訳かもしれないが…」
チュ・セジョンは10月26日、ホームの大田ワールドカップ競技場で行われた金泉尚武(キムチョン・サンム)とのKリーグ昇降格プレーオフ第1戦で、1-1で迎えた後半28分に決勝ゴールを決めた。
大田は2-1で勝利し、1部昇格に大きく前進した。来る29日にはアウェイの金泉総合運動場で第2戦が行われるが、引き分け以上で昇格が決まる有利な状況に置かれた。
ペナルティエリア内で相手GKがミスした隙を逃さなかった。
後半28分、相手GKの処理ミスに反応した日本人MF石田雅俊(27)が足に引っ掛けると、自身の前に流れたボールをチュ・セジョンが冷静に右足で押し込み、ゴールネットを揺らした。
夏にレンタル移籍でガンバ大阪から加入後初となるゴールに、チュ・セジョンは大田ファン・サポーターの前で喜びを爆発させた。
試合後、「クロスを受けるために(ペナルティエリア内)飛び込んだが、相手GKのミスもあり、マサ(石田雅俊)が足に当ててくれた」とゴールを振り返ったチュ・セジョンは、「大田での初ゴールが重要な試合で生まれて嬉しい。今回のような重要な試合では、ベテランとしてチームメイトに自信をもたらしたかった。このゴールがそうなったようで良かった」と伝えた。
また、「僕たちを応援してくれる多くのファンの方々がいる。プレッシャーのない試合は今シーズン一度もなかった。大田は当然、1部に上がらなければならないチームだ。今日はKリーグ1の戦力の良いチームと戦った。雰囲気に流されることなく、自分たちの試合をすることが重要だった。今日は自分たちで上手く戦った」と満足感を示した。
レンタルの身分でありながら、現在所属するチームのために全力を尽くしているチュ・セジョン。「夏に韓国に戻ってきて、2つの目標を立てた。一つは代表に復帰することと、二つ目は昇格だ。ワールドカップとは距離が遠くなったが、目標は一つぐらいは必ず叶えたい。(大田には)1部でプレーして良いような選手が多い。彼らが1部で良いパフォーマンスを見せられるようにしたい」と、昇格への並々ならぬ思いを明かした。
悲願まであと一歩と迫ったが、それでもチュ・セジョンは油断しなかった。
「180分のうちの90分が終わっただけだ。次は相手のホームで戦う。第2戦でも全力を尽くさなければならない」と、第2戦も勝利して昇格を決めることを誓った。
■【関連】チュ・セジョンが振り返るG大阪時代「言い訳かもしれないが…」
前へ
次へ