韓国代表に復帰してカタール・ワールドカップ出場を目指すチュ・セジョンが、所属するガンバ大阪の今季初勝利に貢献した。
2月26日、埼玉スタジアム2002で2022明治安田生命J1リーグ第2節の浦和レッズ対ガンバ大阪が行われた。チュ・セジョンは先発出場し、チームの無失点に貢献した。
試合が動いたのは後半38分。浦和レッズが退場者を出した直後のフリーキックからガンバ大阪が攻め込み、福田湧矢がゴールを奪う。このゴールが決勝点となり、ガンバ大阪が今季初勝利を挙げた。
「前半はレッズが全ての部分で上回って、苦しい展開だった。あれをゼロで抑えられたのが本当に大きかった」とは、決勝点を決めた福田湧矢。
ガンバ大阪の片野坂知宏監督も、「ゲームの結果から言うと確かに我々は勝ち点3。勝利を収めることができた。ただ、浦和さんの攻撃力と素晴らしいサッカーを、なかなか自分たちが上回ることはできず、前半ゼロでしのいだのが大きかった」と、ともに前半のゼロを勝因に挙げた。
この日も先発出場を果たしたガンバ大阪のチュ・セジョンも、前半の苦しい展開をしのぎ、後半16分の交代まで安定したプレーを見せ、チームの無失点に貢献した。
チュ・セジョンは今季、開幕から2試合連続の先発出場。コンスタントに試合に出続けることで、パウロ・ベント韓国代表監督へのアピールにつなげたい。
一方の浦和レッズ・リカルド・ロドリゲス監督は、「結果は我々の内容にふさわしくないと思うが、ただこういった部分もまた、サッカーの一部だと思う」とコメントした。
ACLで韓国の大邱FCが、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)とのプレーオフを勝ち上がれば、グループステージで浦和レッズと対戦することとなるが、結果を勝ち取ったガンバ大阪の戦い方は、大邱FCにとって参考になるだろう。
(文=玉 昌浩)
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