かつてガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟、浦和レッズで活躍したブラジル人FWレオナルド(24)に韓国行きの可能性が浮上した。
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Jリーグや中国スーパーリーグの事情に詳しい複数の関係者は1月24日、本紙『スポーツソウル』に、「蔚山現代が山東泰山とレオナルドをレンタル移籍で獲得することでほぼ合意した。選手も蔚山現代で新たな挑戦をすることを決心した。近いうちにも蔚山現代と山東泰山が正式発表する」と明かした。
蔚山現代は現在、得点力のある外国人ストライカーの確保に動いている。というのも2020シーズンのKリーグ1得点王に輝いたブラジル人FWジュニオール・ネグラン(35)を長春亜泰(中国)に放出して以降、前線の得点力不足に悩まされているためだ。
元韓国代表DFのホン・ミョンボ監督が新たに就任した2021シーズンは、ドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVからオーストリア代表FWルーカス・ヒンテルゼーア(30)を獲得するも、適応に失敗しわずか半年でハノーファーに移籍。
以降は元U-23韓国代表FWオ・セフン(23)、韓国人FWキム・ジヒョン(25)のみの攻撃陣で後半戦を戦ったが、ロシア人FWスタニスラフ・イリュチェンコ(31)、ブラジル人FWグスタヴォ(26)ら優れた外国人ストライカーを擁した全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースの後塵を拝し、Kリーグ1準優勝に終わった。
このため、蔚山現代は昨年からスカウトを早々に欧州に派遣し、優秀なストライカーの獲得に乗り出した。
ただ、当初はブンデスリーガで活躍中のトップレベルのストライカーと交渉するも破談。その後、ウクライナの名門シャフタール・ドネツクに在籍するブラジル出身のウクライナ代表FWジュニオール・モラエス(34)に目を向け、モラエス自身も蔚山現代行きに積極的な姿勢を見せていたが、クラブ間交渉が難航した。
こうした状況で、新たに獲得候補に浮上したのがレオナルドだ。
これまでガイナーレ鳥取で2018年のJ3リーグ得点王(31試合24ゴール)、アルビレックス新潟でJ2リーグ得点王(38試合28ゴール)に輝き、浦和レッズでは2020年のJ1リーグで28試合11ゴールを挙げたレオナルドは昨年、中国スーパーリーグの山東泰山に移籍。ただ、シーズン前半戦でわずか8試合1ゴールに終わり、後半戦は同国の河北FCにレンタルで加入するも、こちらでも12試合1ゴールに終わった。
2021シーズンを終えて山東泰山に復帰したレオナルドは、Jリーグ復帰、もしくはほかのアジア諸国に進出することを望んだ。
そんななか、蔚山現代は複数の代理人を通じてレオナルドの情報を入手。「中国では振るわなかったが、サッカーに集中できる条件が良いKリーグで復活できるポテンシャルを持っている」と内部で評価され、獲得に動いたようだ。
レオナルドの加入が決定すれば、蔚山現代は前線にレオナルド、オ・セフン、さらには新加入の元韓国代表FWパク・チュヨン(36)も擁することになる。
また、ジョージア代表MFヴァレリ・カザイシュヴィリ(28)、横浜F・マリノスからレンタルで加入した元日本代表MF天野純(30)といった個人戦術に優れた外国人選手が、彼らの得点を手助けすることになりそうだ。
なお、蔚山現代は2022シーズンのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にプレーオフから出場。プレーオフでブリーラム・ユナイテッド(タイ)で勝利すれば、川崎フロンターレと同じグループIに入る。
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