かつて京都サンガF.C.や鹿島アントラーズに在籍し、2010年南アフリカW杯出場も経験した元韓国代表のイ・ジョンス(41)が、母国でコーチを務めることになった。
韓国Kリーグ1(1部)の水原(スウォン)FCは7月16日、イ・ジョンスのコーチ就任を発表した。
クラブは「韓国代表と国内外のリーグを経験したイ・ジョンスコーチが水原FCに合流する」とし、「豊富な経験を基に水原FCの後半戦の順位争いに力をもたらしてくれるものと期待している」と伝えている。
南アフリカW杯で守備の選手ながら2得点を挙げたことで、現役時代は韓国で“ゴールを決めるDF”と親しまれたイ・ジョンス。特に、同大会決勝トーナメント進出がかかったナイジェリア戦、ヘディングを試みようとして結果的に足で押し入れたゴールは、「ヘバルシュート(ヘディング+韓国語で足を意味する“パル”)」という造語が生まれるほど話題を集めた。
クラブキャリアではアジア各国を飛び回った。2002年に安養(アニャン)LGチータース(現・FCソウル)でプロデビューすると、仁川(インチョン)ユナイテッド、水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスを経て、2009年は京都サンガF.C.、2010年は鹿島アントラーズでプレーした。
その後はカタールのアル・サッドに6年間在籍し、2016年に水原三星に復帰。2017年4月に一度引退を表明し、同年は東国(トングク)大学でコーチを務めたが、約10カ月後の2018年2月、アメリカ2部のシャーロット・インディペンデンスで現役復帰を果たしていた。
以降は、2019年にサッカースクールの龍仁(ヨンイン)サッカーセンターで総監督を務め、2020年からはベトナムのホーチミン・シティFCで守備専門のコーチを任されていた。
ちなみに、現在の水原FCにはDFチョン・ドンホ(31/元横浜F・マリノス、ガイナーレ鳥取)、DFパク・チュホ(34/元水戸ホーリーホック、鹿島、ジュビロ磐田)、FWヤン・ドンヒョン(35/元セレッソ大阪、アビスパ福岡)、MFジョン・チュングン(26/元横浜FC、ファジアーノ岡山、FC町田ゼルビア)、DFキム・ボムヨン(30/元モンテディオ山形、サンフレッチェ広島、清水エスパルス)、GKユ・ヒョン(36/元栃木SC)と、元Jリーガーが多数在籍。
チームを率いるキム・ドギュン監督も、現役時代に京都でプレーした経験がある。昇格組の水原FCは現在、19試合を終えて5勝6分8敗の12チーム中8位だ。
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