ソン・フンミンら海外組が続々帰国の韓国、A代表とU-24代表の“隔離免除者”が過ごす生活とは

隔離期間が免除されたサッカー韓国A代表とU-24代表の海外組が、ともに同じ施設で回復トレーニングに努めている。

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来月に2022年カタールW杯アジア2次予選を控えるA代表と、東京五輪前の国際親善試合を控えるU-24代表は、どちらも今月31日に選手を招集する。

招集日まで1週間もないなか、両代表の海外組は韓国サッカー協会(KFA)の要請により、政府から2週間の隔離が免除される恩恵を受けた。

その代わり、韓国入国後の新型コロナウイルス感染症検査で陰性と診断されなければならないほか、動線は坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンター(NFC)、済州島(チェジュド)西帰浦(ソグィポ)市のトレーニング地、そして競技場(高陽総合運動場、済州ワールドカップ競技場)に限られる。

A代表指揮官自ら選手をサポート

5月25日までに韓国に帰国し、新型コロナ陰性判定を受けた後、NFC入りしたのは4人。A代表からソン・フンミン(28、トッテナム)、クォン・チャンフン(26、水原三星ブルーウィングス)の2人と、U-24代表からイ・スンウ(23、ポルティモネンセ)、チョン・ウヨン(21、フライブルク)の2人だ。

ファン・ヒチャン(25、ライプツィヒ)も、26日に陰性判定が出れば合流する予定だ。

(写真提供=韓国サッカー協会)ソン・フンミン

隔離免除者は、招集前まで韓国サッカー協会(KFA)が提供するトレーニングプログラムをNFCで消化しながらコンディションを整える。

彼らのトレーニングを見守るのはベント監督だ。U-24代表のキム・ハクボム監督と選手招集をめぐって神経戦を繰り広げたベント監督だが、招集までの期間だけは“総司令官”の役割を果たす。

ベント監督はスタッフ1人とともにNFCに早くから入り、U-24代表に選ばれた選手も含め回復トレーニングを手伝っている。

U-24代表に選ばれた海外組はイ・スンウ、チョン・ウヨン、イ・ガンイン(20、バレンシア)の3人。彼らは皆、過去にベント監督に呼ばれA代表に合流した選手でもある。今回のW杯予選には参加しないとはいえ、招集前までの短い間、NFCでコミュニケーションを取る機会を得た。

(写真提供=韓国サッカー協会)パウロ・ベント監督

協会職員以外に調理師などもNFCに入り、隔離免除者の生活を助ける。KFA関係者は「選手とほかのスタッフの動線を徹底的に区分するなど、防疫規則を厳格にしている。最大限安全で健康的な環境の中で代表選手が合流できるように努力している」と述べた。

A代表の隔離免除者はソン・フンミン、クォン・チャンフン、ファン・ヒチャンのほか、イ・ジェソン(28、ホルシュタイン・キール)、ファン・ウィジョ(28、ボルドー)ら残りの欧州組や、キム・ヨングォン(31、ガンバ大阪)、キム・スンギュ(30、柏レイソル)、キム・ジンヒョン(33、セレッソ大阪)らJリーグ勢、キム・ムンファン(25、ロサンゼルスFC)、キム・シンウク(33、上海申花)ら計10人が該当する。彼らは全員同様の手続きを取り、NFCに向かう。

一方、チョン・ウヨン(31、アル・サッド)、ナム・テヒ(29、アル・サッド)、ソン・ジュンホ(29、山東泰山)、キム・ミンジェ(24、北京国安)の4人は早期帰国したことで時間的余裕があったため、隔離免除対象とはならず。現在は自宅で2週間隔離を行っている状態だ。

A代表は自国で集中開催するアジア2次予選グループH残り試合で、6月5日にトルクメニスタン、9日にスリランカ、13日にレバノンと対戦。U-24代表は同月12日と15日にU-24ガーナ代表との国際親善試合2連戦を行う。

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