AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の楽しみのひとつに、各国クラブに所属している有名な外国人選手たちのパフォーマンスもあるだろう。
ひとまずACL初戦だけを見れば、韓国Kリーグの“傭兵”たちは高い技術力を見せており、中国やオーストラリアのクラブの有名外国人選手に勝っていた。
Kリーグを代表してACLに出場している全北現代、慶南FC、大邱FC、蔚山現代は3月5~6日、ACLグループステージ第1戦を行った。Kリーグ勢が2勝2分を記録する順調なスタートを切ったなかで、外国人選手の活躍も目についた。
最初に勝ち点3をあげた大邱は、セシーニャが1ゴール、2アシストと爆発し、“攻撃ポイントのハットトリック”を達成。そのセシーニャとコンビを組むストライカーのエドガルも1ゴール、1アシストと実力を発揮した。
大邱をホームで迎え撃ったオーストラリアのメルボルン・ビクトリーはオラ・トイヴォネン(スウェーデン)、本田圭佑(日本)などロシアW杯に出場した選手と、ラウル・バエナのようなラ・リーガ出身の選手もいたが、過酷なKリーグで鍛えられたセシーニャとエドガルほどの活躍を見せられなかった。
同じ3月5日、中国の山東魯能とホームで対戦し、2-2で引き分けた慶南の外国人選手たちも、自分の役割を果たした。
慶南が後半に入って2-1と逆転できた理由には、入団から1カ月も経っていないオランダのストライカー、ルク・カスタイニョスの動きが決定的だった。カスタイニョスが入ってから山東魯能の守備ラインが乱れ、後半中盤に2ゴールが生まれた。カスタイニョスはキム・スンジュンの逆転ゴールもアシストしている。またプレミアリーグ出身のジョーダン・マッチもFKでゴールを決めるなど、活躍を見せた。
山東魯能も元イタリア代表グラツィアーノ・ペッレがマルチゴールを炸裂させたのだが、期待を集めたマンチェスター・ユナイテッド出身で年俸182億ウォン(約18億2000万円)のMFマルアン・フェライニは、目に見える印象を残せなかった。
慶南選手の1年間の年俸総額は、45億ウォン(約4億5000万円)に過ぎない。山東魯能のブラジル代表DFジウも、2失点でプライドを傷つけられた。むしろジョーダン・マッチのプレイはフェライニに負けていなかった。慶南はこの日、ネグエダがMVPに選ばれるなど、外国人選手の活躍が光った。
3月6日の2試合でも、外国人選手が熱心に戦った。
北京国安を3-1で全北は、韓国5年目のリカルド・ロペスが“隠れた英雄”になった。北京国安のDFが彼のスピードを警戒したことで、逆サイドにスペースが生じ、ハン・ギョンウォンやイ・ドングッ、キム・シンウクなどの韓国FWが得点した。イ・ドングッの決勝ゴールも、その出発点はロペスのドリブルだった。
対する北京国安のブラジル代表レナト・アウグストは、存在感が薄かった。全北の外国人選手たちの年俸は10億ウォン(約1億円)を遥かに超えていて、高いとの評価もあるが、北京国安の外国人選手4人の年俸総額は265億ウォン(約26億5000万円)に達することを見逃してはならない。
厳しいオーストラリア遠征を行った蔚山も、強風が吹く悪条件のなかでシドニーFCと戦い、0-0の引き分けを記録した。オランダのDFダヴィ・ブルトハイスが、シドニーFCの攻撃を遮断した。シドニーFCにはイラン代表FWレザ・グーチャンネジャドがいたが、得点に失敗している。
最近、アジア各国には注目に値するレベルの外国人選手が多い。