韓国Kリーグの“名門クラブ”の没落…水原三星ブルーウィングスの2部降格が現実的に

2020年09月18日 サッカー #Kリーグ

韓国Kリーグの“名門クラブ”水原三星ブルーウィングスの2部降格が、現実のものとして近づいてきている。

水原三星は9月16日に行われたKリーグ第21節で浦項スティーラースと対戦し、0-0で引き分けた。同日、リーグ最下位の仁川ユナイテッドがFCソウルを下し、水原三星と仁川ユナイテッドの勝ち点は18で並んだ。

【注目】ダントツ最下位だった仁川が今、“脅威”とみなされているワケ

水原三星(18ゴール)は総得点数で仁川ユナイテッド(15ゴール)を上回り、なんとか最下位に落ちずにいる状況だ。

“名門クラブ”の没落

“名門クラブ”の没落が延々と続いている。

最近5試合で1勝(1分3敗)しかあげられず、パク・コンハ監督就任後の2試合も1分1敗と、勝利できていない。不振を免れなかった水原三星は9月8日にパク・コンハ新監督を選任し、あたふたと収拾に乗り出したが、監督交代の効果さえ感じられないのが現実だ。選手たちをまともに把握し、戦術を浸透させる時間があまりに不足している。

水原三星パク・コンハ監督

パク監督は「続けて勝利できず、順位も下がっているので選手たちは自信を失っている」としながら、「他の方法がない。みんながひとつになり、乗り越えていかなければならない。他のチームの状況ではなく、自分たちがどうやって良い姿を見せるのかが重要だ」と強調した。

ただ、水原三星は最悪の状況に追い込まれたといえる。正規リーグ最終戦の結果によっては、最下位になる可能性がある。逆に仁川ユナイテッドはチョ・ソンファン監督に指揮を任せて以降、“生存王”の異名の通りに底力を発揮している。

降格圏で戦った経験、皆無

さらに水原三星は仁川ユナイテッドと異なり、降格圏で戦った経験が皆無だ。水原三星は昨シーズンもファイナルB(下位グループ)だったが、降格圏とは距離が遠かった。そのため不振が続くほど、ピッチでプレーする選手たちは焦るしかない。

他にも水原三星は、順位競争で重要な指標である総得点数でも赤信号が灯っている。

水原三星は第21節まで、仁川ユナイテッドに3ゴールの差をつけているが、最近の3試合ではセットプレーからのゴールしかない。第20節のFCソウル戦で決めたヨム・ギフンのPKが唯一の得点だった。ストライカーであるアダム・タガートが沈黙しており、他のFWもなかなかゴールすることができていない。

パク監督は「水原三星の2部降格は、想像したことがない」と語った。誰もが「まさか」と考えていた名門クラブの降格は、現実として目前にある。

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