【現地発】リバプールファンが“感染リスク”そっちのけで本拠地に集結…30年ぶりリーグ優勝に歓喜し

30年ぶりのプレミアリーグ優勝に歓喜した現地のリバプールファンが、新型コロナウイルス感染症の懸念があるにもかかわらず、本拠地アンフィールドに押し寄せた。

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リバプールは、6月26日(日本時間)のマンチェスター・シティ対チェルシー戦でシティが1-2で敗れたことで、残りの7試合を待たずに2019-2020シーズンのプレミアリーグ優勝を決めた。

リバプールのリーグ優勝は1989-1990シーズン以来30年ぶりで、1992-1993シーズンのプレミアリーグ発足以降では初となる。

クロップ監督の呼びかけもむなしく…

ただ、リバプールの優勝が確定する前から懸念は存在していた。世界的に依然として新型コロナ感染のリスクが潜んでいるからだ。

優勝が決まった直後に大勢のファンが一カ所に集結すれば、クラスター(集団感染)発生の確率は高くなるしかない。こうした懸念から、リバプール地域警察はリバプールの優勝が決まる可能性のある試合を中立地で行う案を建議していた。

アンフィールドに大勢集まったリバプールファンの様子(現地通信員撮影)

結局、優勝の喜びを抑えきれなかったリバプールファンが外にあふれ出た。新型コロナの影響で地元の飲食店やパブは閉店していたため、ファンはアンフィールドに集まるしかなかった。

リバプールの優勝決定直後、チーム率いるユルゲン・クロップ監督は「いつか皆が一緒にできる日、パレードも可能だろう。そのときにセレモニーができる。だから、それぞれ家で(優勝を)祝おう」と呼び掛けていたが、一部のファンにはその声が届かなかった。

アンフィールドを訪れたファンの大半は、マスクを着けずに優勝を祝っていた。30年ぶり優勝の喜びが、新型コロナ感染の恐怖を上回ってしまったようだ。

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