パク・チソン、ソン・フンミンに続く快挙だが…イ・ガンインの“CL決勝進出”を韓国紙が素直に喜べない理由「戦力外状態だから」

パク・チソン(元マンチェスター・ユナイテッド)、ソン・フンミン(トッテナム)に続き、またひとり韓国人選手がUEFAチャンピオンズリーグ決勝に進出した。これだけでも優れた成果だが、前者2人と比べて大きな意味を持たない。パリ・サンジェルマン(PSG)のイ・ガンインがすでに“戦力外状態”となっているためだ。

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PSGは5月8日(日本時間)、本拠地パルク・デ・プランスで行われたUEFAチャンピオンズリーグ準決勝第2戦でアーセナルを2-1で下し、2戦合計スコア3-1で決勝進出を決めた。悲願のCL初優勝を目指すPSGは、2019-2020シーズン以来5年ぶり2度目のファイナルに挑む。

この勝利で、イ・ガンインは韓国人選手としてパク・チソン、ソン・フンミンに続く3人目にCL決勝を経験することになった。

パク・チソンは2007-2008、2008-2009シーズンにマンチェスター・ユナイテッドで決勝を経験。チームが優勝した2007-2008シーズンはベンチから外れたが、翌2008-2009シーズンは先発出場を果たした。

ソン・フンミンは2018-2019シーズンに決勝のピッチに立ったが、リバプールに敗れ惜しくも準優勝に終わった。

パク・チソン、イ・ガンイン
(写真提供=OSEN)パク・チソン(左)、ソン・フンミン

「決勝出場の期待もなし」

彼らに続く歴史的な快挙と言えるが、イ・ガンインの現状を考えるとその意義はやや色あせる。

というのも、イ・ガンインは直近のCL試合でたったの1分もプレーしていないからだ。先発出場どころか交代選手としても起用されていない。

PSGを率いるルイス・エンリケ監督は、準決勝第2戦でも最大5枚の交代枠を3枚しか使わなかった。ベンチメンバーにとっては屈辱的な選択と言える。4試合連続となれば、イ・ガンイン起用の意志がないと見るのが正しい。

となれば、CL決勝出場への期待もほとんどない。PSGは来る6月1日、ドイツ・ミュンヘンのアリアンツ・アレーナでインテルとの決勝を迎えるが、イ・ガンインがこの大一番に出場する可能性は極めて低い。

準々決勝、準決勝で一度も機会を与えられなかった選手が、決勝で突如として起用されることは考えづらい。ケガ人が続出しない限り、イ・ガンインは再びベンチを温める可能性が高い。パク・チソン、ソン・フンミンとは明らかに違う状況だ。

イ・ガンイン
(写真提供=OSEN)イ・ガンイン

シーズン前半まで主力級の場機会を得ていたイ・ガンインだが、後半戦に入ってからはリーグ・アンでの出場がほとんどになった。

CLでもこれまで11試合に出場し、戦力としてチームに貢献してきたが、今や状況が一変。優勝が確定したリーグ・アンの“消化試合”で先発出場しても、チームが最も重要視するCLの舞台では出場のチャンスすら与えられなくなった。

こうした現状を反映してか、イ・ガンインは自身のインスタグラムのプロフィールから「パリ・サンジェルマン」の表記を削除した。この行動から、イ・ガンインの今夏の移籍説が浮上している。実際、一部のイギリスメディアはアーセナルがイ・ガンイン獲得に動いていると報じた。

戦力外の扱いを受け続ける今のPSGでCL決勝出場を期待するよりも、現在より出場機会が見込めるチームに移籍することこそが、イ・ガンインにとって優先事項と言えるだろう。

◇イ・ガンイン プロフィール

2001年2月19日生まれ。韓国・仁川広域市出身。身長174cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表。幼少期に出演したKBSサッカーバラエティ番組『飛べ、シュットリ』で類まれなる才能を発揮し、“神童”として一躍注目を集めた。2011年にスペインに渡りバレンシア下部組織に入団し、2018年10月にトップチームで公式戦デビュー。2021年夏にフリーでマジョルカに加入、2023年夏にフランスのパリ・サンジェルマンに完全移籍。マジョルカ時代の同僚である日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ)とは同じ2001年生まれで、普段から仲が良いことで知られている。

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