過激なパフォーマンスが“扇情的”と議論に…エスカレートするK-POPアイドルたち、公然わいせつ罪で告発の例まで

2025年06月12日 K-POP #オリジナル

華麗なパフォーマンスが評価される一方で、K-POPガールズグループには常に「扇情性」の問題が付きまとう。

【画像】公然わいせつ罪で告発された“過激”ダンス

現在、騒動となっているのは「KISS OF LIFE」というグループだ。

彼女たちは6月9日に新曲『Lips Hips Kiss』をリリースし、活動を開始したが、そのパフォーマンスが一部から扇情的だとして問題視されている。

議論の的となったのは、KISS OF LIFEのメンバーたちがノースリーブの衣装で、上半身のストラップを引っ張る振り付けだ。下着の紐を引っ張っているような印象を与えるとして、不適切だという指摘が上がった。

また、特定の身体部位を弾ませるように強調するダンスをしており、視覚的に刺激が強いとの指摘が相次いだ。一部のファンからは、「楽曲やパフォーマンスよりも、このシーンだけが記憶に残ってしまう」と不快感を示す声も上がっている。

問題視されている振り付け
(画像=KISS OF LIFE公式YouTubeチャンネル)問題視されている振り付け

KISS OF LIFEにとって今回の新曲は、グループのコンセプトや音楽、パフォーマンスを担当してきたメインディレクターのイ・ヘインが去った直後のカムバックということで、今後のグループの方向性を左右する可能性が高いだけに、さらに残念という指摘もある。

扇情性の問題、どこまで?

現在議論となっているKISS OF LIFEに限らず、扇情性で問題視されたK-POPガールズグループは少なくない。

例えば、AKB48出身の宮脇咲良が所属していることでも知られるLE SSERAFIMだ。

LE SSERAFIMは2024年1月、3rdミニアルバム『EASY』のトレーラー映像を公開したのだが、そこに登場したメンバーのユンジンとチェウォンは、インナーウェアの上にダウンコートを羽織っただけの状態で歩く姿を見せた。

ネット上では「これは2024年のファッショントレンドであり、カイリー・ジェンナーやキム・カーダシアンも実践している」といった主張も見られた。しかし、一部からは「見るのが負担だ」という反応と共に、この“パンツレス”スタイルが10代に及ぼす影響が大きいという憂慮も提起された。

議論を呼んだファッション
(画像=『EASY』トレーラー)議論を呼んだファッション

所属事務所との葛藤で活動を中断したNewJeansも、爽やかなイメージがあるが、デビュー当初は扇情性の問題が浮上したことのあるガールズグループだ。

2022年7月に『Attention』のミュージックビデオを公開すると、ヘインとハニが競技場で踊っているシーンが問題視された。

2人は未成年であるにもかかわらず、露出の多いチューブトップにワイドジーンズを着て、ダイナミックな振り付けを披露している。特にヘインは、2008年生まれの中学生だったため、心配の声が続出した。

『Attention』のミュージックビデオ
(画像=ADOR)『Attention』のミュージックビデオ

極めつけは、MAMAMOOのファサだろう。ステージ上でのパフォーマンスが、公然わいせつ罪として告発されたのだ。

韓国警察は2023年7月、ファサが公然わいせつ罪の疑いで「学生学父母人権保護連帯」に告発され、捜査に着手したと明らかにしたことがある。問題視されたのは、同年5月に成均館(ソンギュングァン)大学の祝祭ステージでファサが見せたダンスだった。

ファサは、パフォーマンスの一環として、脚を開いた状態で手のひらを舐め、それを特定の部位にこするような動作を見せたりした。

そのダンスについて、学生学父母人権保護連帯は「わいせつ行為そのものであり、性関係を連想させ、これを目撃した大衆に羞恥心と嫌悪感を呼び起こすのに十分だ」とし、「大学祭は多くの一般市民が集まる場であり、“芸能人”ファサの行動はこれを目撃した一般大衆や青少年などに深刻な悪影響を及ぼす犯罪行為」などと主張した。

最終的には同年10月に警察が「嫌疑なし」の判断を下し、事件は終結したが、ファサは当時の心境について、「涙が滝のようにあふれた」と語っている。

(写真提供=OSEN)ファサ

何をもって扇情的とするかは人それぞれであり、明確な線引きは難しい。むしろ扇情的であればあるほど、人々の視線を集めやすく、それが人気のきっかけとなることも少なくない。

しかし問題は、そうした表現が「誰の意思によるものなのか」という点にあるのではないだろうか。

扇情性が許容されるかどうかは、それが演出側の意図によって仕掛けられたものなのか、それとも本人が納得して選んだ表現なのかによって、受け手の印象は大きく異なる。つまり、アイドル自身の意思がどこまで尊重されているかが、この問題の本質に関わっているのだ。

実際、2020年10月に放送されたバラエティ番組『ミスバック』(原題)に出演したSTELLAR出身のガヨンは、自らの意思に反して扇情的な衣装を着せられた経験について語っている。

STELLAR出身のガヨン
(画像=MBN)STELLAR出身のガヨン

彼女は「清純なガールズグループを夢見ていたが、大胆なコンセプトに変わって活動することになった。喜ぶことも悲しむこともできなかったが、スケジュールは埋まった。それでさらに刺激的になっていった」と語った。

さらに『Vibrato』のミュージックビデオ撮影では、「撮影当日になって急きょ破格的な衣装に変更され、強く拒否の意思を示したが、“1回だけ撮影して変える”と言われて撮った。けれど、そのまま写真が公開された」と告白している。

表現の過激さばかりが注目される今こそ、K-POPアイドルたちの「納得の上での表現」であるかどうかに、目を向けるべき時ではないだろうか。

(文=スポーツソウル日本版編集部)

【画像】公然わいせつ罪で告発…ファサ、学園祭で見せたの“過激”ダンス

【写真】「皆死んでしまう…」LE SSERAFIM・ユンジン、“パンツレス”で悩殺

【写真】KISS OF LIFE、常識破りの過激衣装が話題

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