150人以上の死者が発生したソウル梨泰院(イテウォン)での雑踏事故。その犠牲者の遺族を詐称して様々な利益を得た母親と息子が警察に逮捕された。
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11月16日、韓国警察によると、ソウル龍山(ヨンサン)警察署が11月14日にソウル地下鉄4・6号線の三角地駅で梨泰院惨事の遺族を詐称した50代女性Aと息子Bを詐欺容疑で立件したと明らかにした。
彼らは市民メディアの『ミンドゥルレ』と『ザ・探査』が公開した死亡者リストを通じて、遺族ではないという事実が明らかになった。
この母子は「息子が惨事で死亡した」と偽って衣類、現金、食事のもてなしなどを受けたとされる。
また、去る11月10日に俳優チョン・ウソンが梨泰院駅の追慕場所を訪れたとき、チョン・ウソンの目の前で涙の演技までした事実まで明らかとなり、衝撃を与えた。
とあるユーチューバーが公開した動画には、チョン・ウソンが哀悼の意を伝えた後、現場を去ろうとするシーンが盛り込まれた。その時、誰かが「遺族です」と叫び、チョン・ウソンは振り返って手を握って肩を叩きながら慰めた。
すると、母親Aは泣き、息子Bも座り込んで嗚咽した。このシーンがユーチューバーによって、そのまま動画として残ったのだ。詐称犯の演技を見たオンラインユーザーらは、「あり得ない」「遺族を2度殺している」といった反応を見せた。
警察の調査過程で、母子は「お腹がすいてお金がなかったからだ」と陳述したことがわかった。警察は彼らが得た利益が大きくないと判断し、ひとまず帰宅措置をとった。
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