Netflixオリジナルシリーズ『アンブレラ・アカデミー』が、去る6月22日に公開したシーズン3の一部の回で、日本の旭日旗を連想させるデザインを使用したことでひんしゅくを買っているなか、アメリカの人気ロックバンドMaroon5も、公式ホームページで旭日旗の形状のデザインを公開したことで、議論が広がっている。
Maroon5は7月3日、公式ホームページを通じて、韓国ソウルを含むワールドツアーの日程を公開した。これによると、Maroon5は来る11月30日、ソウルの高尺(コチョク)スカイドームで来韓公演を開催する。Maroon5の来韓公演は2019年2月以来3年9カ月ぶりだ。
問題は、Maroon5が公式ホームページのワールドツアー予告イメージに旭日旗のデザインを用いたことだ。旭日旗は日本の軍国主義の象徴と認識されており、“戦犯旗”に分類される。
Maroon5が旭日旗の議論を巻き起こしたのは今回が初めてではない。彼らは去る2012年に発表した『One More Night』のミュージックビデオでも、ボーカルのアダム・レヴィーンがボクシングのトレーニングを受ける場面の背景として、旭日旗が使われていた。
また、2019年にはジョン・レノンとオノ・ヨーコの息子ショーン・レノンの彼女が、SNSで旭日旗を着た写真を投稿した際、キーボードのジェシー・カーマイケルがこれを擁護していた。
「韓国人が最も愛するロックバンド」に挙げられるMaroon5だが、今回の旭日旗のデザインをめぐっては、韓国のネットユーザーの間で激しい議論が起こっている。一部のユーザーが不買運動に言及した一方で、一部では「旭日旗の象徴である赤色ではない。北マケドニアの国旗にも似ている」という意見も出された。
そんななか、「全世界の旭日旗撲滅キャンペーン」を行っている誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は、「このような議論が続いていること自体が問題だが、この状況を逆に利用できなければならない」とし、「Maroon5は世界的なバンドであるだけに、多くのファンが彼らのホームページを訪問する。この機会に、旭日旗が戦犯旗であることを世界に知らせなければならない」と強調した。
最近ではNetflixにも抗議書簡を送ったというソ教授は、Maroon5側にも公式な抗議書簡を送る計画だとし、「韓国のネットユーザーも、SNSを通じて世界中の人々に旭日旗のことを積極的に知らせなければならない」と付け加えた。
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