韓国グループのメンバーとして活躍する中国出身アイドルが批判を浴びている。韓国で行われたファンサイン会で、韓国式ではなく中国式の挨拶をしたためだ。
去る1月2日、ガールズグループEVERGLOW(エバーグロー)は、3枚目のミニアルバム『Return of The Girl』の発売記念ファンサイン会を進行した。
同日、EVERGLOWのメンバーたちは新年を迎え、ファンに向かって“クンジョル”をした。クンジョルとは韓国で最も丁寧なお辞儀のことで、相手に向かってひざまずき、手を地べたについて頭を下げる挨拶だ。韓国では法事や新年の挨拶などで行う。
ファンサイン会でEVERGLOWのメンバー5人がクンジョルをして地べたに手をついているなか、中国出身メンバーのイロンだけは立ったまま、片方の手で拳を握り、もう片方の手で包む中国式の挨拶を行った。
客観的に見れば、韓国メンバーは韓国式の挨拶を、中国メンバーは中国式の挨拶をしただけのことだろう。しかしオンライン上では、中韓で大きく意見が分かれた。
韓国のオンライン上では「韓国で活動しているのに、なぜ中国式の挨拶をするのか」「韓国文化を無視している」「中国に帰れ」「韓国式の挨拶が嫌なら韓国で活動するな」といった批判が相次いだ。
一方で中国のオンライン上では、「中国人はひざをつかない」「中国の伝統を守る誇らしいK-POP歌手」「中国の礼節を守り、中国文化を海外に伝えている」と絶賛する声が大半だった。
EVERGLOWのイロンが議論になったのは、今回が初めてではない。2020年11月、中国ファンとの映像通話ファンサイン会で、「私は誰よりも自分の祖国を愛している。中国語で話したいけど、韓国で活動しているから制限がある。所属事務所から注意を受けている」と話し、韓国で騒動になったことがある。
2019年にデビューしたEVERGLOWは、IZ*ONEを輩出したオーディション番組『PRODUCE48』(Mnet)に出演したイロンとキム・シヒョンの所属するグループとして、デビュー前から話題を集めた。去る12月1日にはミニアルバム『Return of The Girl』を発表した。
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