パリオリンピックが中盤に差し掛かり、休止期間に入っていた韓国ドラマが再び視聴者と会う準備を急いでいる。
8月11日のオリンピック閉会式前後に放送されるドラマだけでも、10作品にのぼる。
まず、30代の男性俳優たちに注目が集まりそうだ。
日本ではU-NEXTで配信されるキム・ジェジュン主演の『悪い記憶の消しゴム~My Memories~』(MBN)が8月の“ドラマ対戦”の幕開けを飾る。
8月2日に初放送される同ドラマは、“記憶の消しゴム”によって人生が変わった男性イ・グンと、彼の初恋として作られた女性キョン・ジュヨンのロマンスを描く。相手役には女優のチン・セヨンが出演する。
続けて8月16日からスタートする『白雪姫に死を- Black Out』(原題、MBC)では、ピョン・ヨハンがテレビドラマに復帰する。優等生から殺人前科者となった青年コ・ジョンウが真実を明らかにしていく過程を描いた作品で、ネレ・ノイハウスの人気小説が原作だ。映画『火車 HELPLESS』のピョン・ヨンジュ監督がドラマの演出に初挑戦する作品でもある。
「ラブコメ職人」チョン・ヘインも帰ってくる。8月17日から放送される『となりのMr.パーフェクト』(tvN)で、外見、性格、能力まですべてが完璧な母の友達の息子の建築家チェ・スンヒョ役を演じる。ヒロインのペ・ソクリュ役のチョン・ソミンとロマンスを繰り広げる見込みだ。同作はNetflixでも配信される。
演技の職人たちによる「演技ショー」も繰り広げられる。
キム・ミョンミンとソン・ヒョンジュが出演する『ユア・オーナー』(原題、GENIE TV・ENA)は、子供のために怪物になることにした2人の父親が対峙する物語を描くドラマだ。キム・ミョンミンは犯罪組織のボス、キム・ガンホンに、ソン・ヒョンジュは判事ソン・パンホを演じる。8月12日に放送開始を控えている。
チ・ジニとキム・ジスは家族愛を描いたドラマで共演する。『Missナイト & Missデイ』の後続として8月10日に初放送される『家いっぱいの愛』(JTBC)だ。Netflixでも配信される。チ・ジニは事業の失敗で家族から疎まれていたがビルオーナーとして帰ってきたビョン・ムジン役を、キム・ジスは生活苦を抱えながら子供を育てたビョン・ムジンの元妻クム・エヨンを演じる。
日本の巨匠、行定勲監督が演出を担当する『完璧な家族』(原題、KBS2)は、『SKYキャッスル』(2018)のキム・ビョンチョルとユン・セアが再び夫婦役を演じることで注目を集めている。娘の殺人によって家族がお互いを疑い合う過程を描いた作品で、同名の人気ウェブ漫画が原作だ。8月14日に初放送される。
動画配信サービス(OTT)も大作を続々と発表する。
8月14日に公開されるディズニープラスの『暴君』は、『新しき世界』『楽園の夜』を演出したパク・フンジョン監督の初ドラマだ。チャ・スンウォン、キム・ソンホ、キム・ガンウなど前作で共演した俳優たちが多数参加している。
ユン・ヨジョンやイ・ミンホが主演する『Pachinko パチンコ』シーズン2(Apple TV)も8月23日に公開される。日本の植民地時代から1980年代まで4世代にわたる韓国人移民家族を描く作品で、アメリカのクリティクス・チョイス・アワードで最優秀外国語ドラマ賞などを受賞した。シーズン2では、2人の子供の母親として生きるソンジャ(キム・ミンハ/ユン・ヨジョン)と家族の物語を展開する。
Netflixの『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』も8月23日に公開される。真夏のペンションに訪れた客によって日常が崩壊していく過程を描いたサスペンススリラーだ。17年ぶりにドラマに復帰したキム・ユンソクがペンションのオーナーであるチョン・ヨンハを、ユン・ゲサンが過去のモーテルのオーナーのク・サンジュンを演じる。
オリンピックの閉幕式を前後して豊富なラインナップの韓国ドラマが準備されているだけに、要注目だ。
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