『殺人者のパラドックス』イ・ヒジュン、演技に欲が出て“パニック障害”に…「完治できてない」【インタビュー】

2024年02月18日 話題 #Netflix #韓国ドラマ

『殺人者のパラドックス』で演技力が絶賛されているイ・ヒジュンがパニック障害を告白した。

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2月16日、ソウルのとあるカフェで、Netflixオリジナル『殺人者のパラドックス』俳優イ・ヒジュンのインタビューが行われた。

『殺人者のパラドックス』(全8話)は偶然殺人に手を染めた平凡な男イ・タン(演者チェ・ウシク)と、彼を追う刑事チャン・ナンガム(演者ソン・ソック)の物語を描く。

人気のウェブ漫画を映像化しただけあって公開直後から好評を得たが、同時に悪役として登場するヒョン・ソングク会長が、『共に民主党』代表のイ・ジェミョンを描写したのではないかという疑惑が浮上。ネット上でも疑惑が提議され、イ・ジェミョンを支持する層は怒りをあらわにし、作品を批判するなど不買運動の兆しまで見せた。しかし、Netflixは「全くの事実無根。特定人物とは関係がない」と釘を刺した。イ・チャンヒ監督もインタビューを通じて「絶対に違う」と直接釈明に乗り出した。

今回インタビューを受けたイ・ヒジュンは劇中、正体不明の元刑事ソン・チョン役を熱演した。

メイク時間はなんと2時間!

ねじれた信念、無差別的で凶暴な性格を持っているため、全く予測不可能な人物で、坊主頭に老人の変装など破格的なビジュアルで、作品の雰囲気までがらりと変える。

イ・ヒジュン
(写真=Netflix)

イ・ヒジュンは「公開後に本当に感動したのは、仲のいい監督や俳優たちが『面白かった』『良かった』というレビューが多かったこと。私が尊敬するキム・ソンス監督が褒めてくれた。『韓国で見たことのない演技』というメッセージをくれてどんな称賛よりも感動した」として「キム・ソンス監督は韓国芸術総合学校の教授だった。私が授業の時、学級委員長で、私を可愛がってくれた。当時、『Cine21』(韓国の映画雑誌)に有望な俳優が誰なのか、推薦する人はいるのかと聞かれたパク・チャヌク、ポン・ジュノ、キム・ソンス監督などが各自1人ずつ新人俳優を推薦した。その時、私を推薦してくれて、学生の時に『Cine21』に出たことがある。それほど尊敬し感謝している方から、そのようなメッセージがきて感謝した」と明らかにした。

現在40代のイ・ヒジュンは60代のソン・チョンを演じたが、「年齢は65歳程度に設定した。薬水場に行けば一生懸命運動する体の良いおじいさんだと思っていた」として「特殊メイクもしたが、毎回する度に2時間がかかり、落とすのにも1時間かかった。『イカゲーム』のヨンヒ人形を作り、今ナ・ホンジン監督の『ホープ』の扮装チームがやってくれた。毎回2時間もするのに、いつも楽しく頑張ってくれた」と話した。

「パニック障害に完治はない」

過去にパニック障害でひどく苦労したイ・ヒジュン。今もパニック障害の症状で大変な時間を過ごしていると話した。しかし、時間が経つほど病気に対する姿勢と態度が変わり、余裕ができたとか。

イ・ヒジュン
(写真=Netflix)

「私はパニック障害を患っているが、それで映画も作った。演技がとても上手になりたい欲が出た結果、不安で、そうなったみたいだ」として「以前は演技をやめようかと思うほどパニック障害がひどかった。だから僧侶を訪ねて、即問即答の質問をしたこともある。慰めを得て気分がとても良くなり『忘れてはいけない。大事にしておかないと』と思って書いたのが『ビョンフンの一日』(原題)だった」と明らかに。

続けて「パニック障害は完治するものではない。一度病気になれば永遠にともに生きていくこと」とし「病気を拒否するほどひどくなる…撮影中、自ら大丈夫だと慰め、監督に了解を得て自然に撮影する方だ」と説明した。

また、イ・ヒジュンは「今回の『殺人者のパラドックス』を撮る時もパニック障害があった。いつも風のように行ったり来たりする友達」として「あまりにも急いで走ると転んで起きてはたいて、『足が痛いな?膝が痛いな?血が出たね』と言いながら薬を塗ってからまた走る」と、自分だけの克服法を打ち明けた。

そんなイ・ヒジュンが活躍する『殺人者のパラドックス』はNetflixにて独占配信中。

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