『アナ雪2』、韓国で“観客動員数1000万人”目前に。業界ではちょっとした変化も?

2019年12月05日 映画

ディズニー映画『アナと雪の女王2』が、韓国で観客動員数1000万人を達成する勢いだ。

12月5日、韓国の映画振興委員会の統合電算網によると、『アナと雪の女王2』は全日17万7394人の観客を動員し、観客動員数の累計は916万827人を記録した。去る11月21日の公開以降、わずか14日で900万人を動員するという人気ぶりだ。

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『アナと雪の女王2』の興行スピードは、前作を凌ぐ勢いだ。

去る2014年に公開された『アナと雪の女王』は公開から33日で900万人、46日で1000万人を達成したが、それを遥かに上回るスピードで記録を更新し続けている。前作の最終累計観客動員数は、1029万6101人。現在の興行スピードがこのまま勢いを落とさなければ、累計観客動員数の面でも前作の記録を上回ることは難しくないだろう。

『アナと雪の女王2』が観客動員数1000万人を突破すれば、両シリーズで1000万人の動員を記録する“双千万アニメ”となる。前作が韓国でアニメ映画史上初の1000万人動員を実現しているだけに、さらに意義深い。

それだけでなく、2019年に韓国で公開された映画の中で5番目の“千万映画”となる。

2019年の韓国では、イ・ビョンホン監督による『エクストリーム・ジョブ』が1626万5494人を達成したことを皮切りに、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ監督/1393万4604人)、『アラジン』(ガイ・リッチー監督/1255万1956人)、『パラサイト』(ポン・ジュノ監督/1008万4566人)の4作が観客動員数1000万人を達成している。

『アナと雪の女王2』の人気の要因は、前編との鮮明なギャップだという観客も少なくない。

両シリーズ共に足を運んだという観客からは、「1が子供たちのための話だったとすれば、2は大人が没頭できるほどの作りこまれたストーリーだった」「1を観たときは何も感じなかったが、今回は涙があふれた」と、前作と比較して遥かに発展したストーリー性を絶賛する声が尽きなかった。

観客たちが作品の成長を実感したこともまた、『アナと雪の女王2』に関心が注がれる要因だろう。

『アナと雪の女王2』の制作陣は、「前作に続いて華麗な映像美で観客を圧倒し、新たな旅に出る主要キャラクターの成長物語は、すべての世代から共感を得るストーリーとなった。劇中歌が前作の『Let it go』に次ぐヒットソングとなるかは未知数だが、うっとりするような中毒性のあるメロディーも人気の後ろ盾となるだろう」と伝えている。

“双千万アニメ”の誕生が予告されたことによって、韓国の映画界にも新たな影響が及んだ。

ある映画関係者は、「自国でも一度、“千万アニメ”を作らなければならないのではないか」と語り、今後の韓国映画界に起こり得る変化と発展を示唆している。

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