3児の“父から母”に…韓国のトランスジェンダー女性が相談番組に登場、思い出される米セレブ一家

2023年07月25日 話題

「元々は3児の父だったんですが、今は母になりました」

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7月24日に韓国で放送されたバラエティ番組『何でも聞いて菩薩』(原題、KBS Joy)第225回には、3児の父から母になったトランスジェンダーの相談者が出演。一夜明けた今も話題を集めている。

撮影現場に優雅に登場した相談者に、番組MCのソ・ジャンフンが、どのような悩みで訪ねてきたのかと尋ねると、「3人の子供の父親だったが、今は母親になった」と明かし、視聴者の好奇心を呼び起こした。

トランスジェンダーとは、生まれた時の性別と自認する性が一致していない人を指す。韓国では、性的マイノリティに対する社会的認識が以前と比べて良くなっているが、社会の構成員として生きていくにはまだまだ困難が多いのが現実だ。

(画像=『聞いてみて菩薩』)相談者

今回の相談者はこれまで、3児の父、一家の大黒柱として熱心に生きてきたが、“内部”にもう一人の自我を認識したため、難しい決定を下したという。そんな自身によって子供たちが受ける傷を心配したが、子供たちの面倒もよく見て、自らも堂々と生きたいという気持ちを打ち明けた。

相談者は当初、独特な趣向を持つ男性とばかり思っていたが、結婚後にさまざまなことを経験したことで遅れて性アイデンティティに気づき、性転換手術を受けた。このような悩みに2人の菩薩は、韓国の男性が必ず通る軍隊問題をはじめ、家族にいつカミングアウトをしたのかまで、質問を惜しみなく吐き出し、妻の反応を聞いてびっくりする反応を見せたりもした。

思い出されるアメリカのセレブ一家

(画像=『聞いてみて菩薩』)相談者

このような事情が公開されると、多くのネットユーザーがアメリカの女性モデル、キム・カーダシアンの元義父を思い出したようだ。ハリウッドだけで起こりそうなことだと思ったが、同じ国の話でびっくりしたという反応のなか、応援のメッセージも相次いでいる。

キム・カーダシアンの元義父として知られるブルース・ジェンナーは、1976年モントリオール五輪の十種競技で金メダルを獲得した米陸上界のスターだった。その後、俳優・タレントへと転向している。

2度の離婚を経て、彼はキム・カーダシアンの母親であるクリス・ジェンナーと結婚し、娘のモデルのケンダル・ジェンナーとカイリー・ジェンナーを授かった。

そんなブルースは2015年、性転換手術を通じて第2の人生を歩み始めた。過去のインタビューでは、いつも性アイデンティティで混乱を抱いていたと明かし、「なので私に女性として生きる機会を与えようと思った」と手術を決心した理由を説明。続いて「あなたは女性ですか?」というストレートな質問を受けると「そうです。私はあらゆる面で女性です。しかし、人々は私をマッチョな男性だと思っている」と答えた。

同時に、彼は自身の性アイデンティティと性生活は違うとし、ゲイではないとも明確にしている。「私は男には一度も惹かれたことがない。ジェンダー・アイデンティティとセクシュアリティは違う」と話した。その後、ブルース・ジェンナーからケイトリン・ジェンナーへと改名することとなった。キム・カーダシアンはかつてテレビで、父親のブルースに「父親の性器が除去されると父親は公式に女性になるの?」と尋ねたこともある。

クリス・ジェンナーと離婚したケイトリン・ジェンナーは現在、活発な政治活動でも注目を集めている。

(記事提供=OSEN)

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