すべてがゼロになる可能性も…“FIFTY FIFTY問題”の余波、たった1つのヒット曲で散ってしまうのか

2023年07月06日 話題 #FIFTY FIFTY

事務所との内紛が激化しているK-POPグループFIFTY FIFTYの雲行きが怪しい。

【写真】奇跡のガールズグループ、FIFTY FIFTYとは?

FIFTY FIFTYの問題が法廷へとステージを移したなか、攻防はより激化している。外部勢力の介入を主張した所属事務所ATTRAKTは、録音データと会話内容を公開して主張を曲げず、外部勢力と名指しされた協力会社のThe Giversは「虚偽」と反撃している。

そして問題の中心に立つFIFTY FIFTYメンバーたちも、ATTRAKTに専属契約訴訟を提起した状況だ。これから飛躍するというタイミングだったが、それどころではない。

BLACKPINKやNewJeansという大手事務所に所属する人気グループを超え、“奇跡”と称される彼女たちの立ち位置は、問題の終息後も変わらないだろうか。

円満な協議を望む事務所側

(画像提供=ATTRAKT)FIFTY FIFTY

7月5日、FIFTY FIFTYの4人がATTRAKTを相手に提起した専属契約効力停止仮処分に関する初公判が、ソウル中央地裁で行われた。この場でメンバー側は、ATTRAKTが契約に違反し、信頼関係の破綻を引き起こしたと主張。契約解除の理由として、「収益項目の漏れや精算資料を誠実に提供しなかったという点」「債権者の身体・精神的健康管理義務に違反した点」「芸能活動の人的・物的資源支援が不足している点」を挙げた。

対するATTRAKTの法定代理人は公判後、「大人の過ちによって若いアーティストたちがかなり精神的に苦痛を受けており、ATTRAKTも残念に思う」とし、「(メンバー)本人たちの過ちはない。貪欲な大人たちの誤った言葉で、前途有望なアーティストたちが誤った判断をするのではないかと思って残念だ」と話した。

そして結果よりも、アーティストとの円満な協議を望むとも明らかにしている。「ATTRAKTは背後で操る勢力が明確にいると考えており、証拠もある。別途の訴訟と法的手続きを通じて最後まで暴き出し、その責任を問う」と強調した。

先立って6月28日、メンバーの法定代理人の法務法人バルンは専属契約効力停止仮処分申請を提起したと公式に発表し、「いかなる外部介入もなく、4人のメンバーが一丸となって主体的な決定を下した」と明かしていた。

ATTRAKTとThe Giversの対立以外にも、FIFTY FIFTYメンバー自体が事務所に不信感を表わしたため、問題はより大きくなっており、その余波は早くも表面化している。

まず、映画のサントラのミュージックビデオ撮影が頓挫した。

活動中断の影響大きく

(写真提供=OSEN)FIFTY FIFTY

彼女たちは今夏の注目作『バービー』のサントラ『Barbie Dreams』で、デュア・リパ、リゾ、ニッキー・ミナージュ、アイス・スパイスといった女性アーティストと肩を並べるはずだった。しかし、事務所との葛藤、活動中断が続いたことで、当初予定されていたミュージックビデオ撮影が不可能となったのだ。

また、8月19日に出演予定だった「KCON LA(ロサンゼルス) 2023」も不可能に。もしも予定通り参加できていれば、韓国のみならず、世界中から注目を集めることは確実だっただけに、非常に惜しまれる。

そのほか活動中断に伴う懸念も大きい。昨年11月にデビューしたFIFTY FIFTYは、今年2月にリリースした『Cupid』がTikTokで“バズった”ことで大衆の目に留まることとなった。

その後、米ビルボード、英オフィシャルチャートなどで異例の成果を収め、K-POPグループの記録を更新。この成果から、「中小(事務所)の奇跡」と呼ばれるようになったわけだ。

楽曲の大ヒットを受け、これからはメンバーの存在を知らしめるターンが訪れるはずだったのだが、内紛ですべてがパーに。事実、『Cupid』は世界の音楽チャートで人気を得たものの、FIFTY FIFTYそのものに関する認知度は非常に低いと言わざるを得ない。

ヒット曲の誕生とともにグループの認知度を高め、続く活動で関心と人気を集めなければならなかったが、結局、“小さな奇跡”で終わるのではないかと懸念されている。さらに、連日のように内紛だけが報じられていることで、大衆はここ数週間の栄光よりも疲労感だけが残っていることは否めない。

『Cupid』という大きな花火は、紛争の終息後も咲き続けているのだろうか。

“弱小事務所”なのにBLACKPINKやTWICEを超えたFIFTY FIFTY、成功の秘訣とは

【全文】すでに信頼関係は崩壊…FIFTY FIFTYのメンバーが所属事務所を相手に裁判進行中

米ビルボードで躍進中のFIFTY FIFTYの注目曲、盗作疑惑?

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