初の主演時代劇が出世作に。歌手志望から俳優に転向したキム・ミンジェ、今後のビジョンは? 【インタビュー後編】

去る11月5日最終回を迎えた時代劇ドラマ、『朝鮮婚談工作所コッパダン』(原題、JTBC)。3人の美男子によるプロ結婚仲介集団と、男勝りで野蛮なヒロインが織りなす新感覚の“婚活”時代劇は多くの視聴者の心を掴んだ。

【写真】韓流“婚活”時代劇『コッパダン』、人気の秘密は?

劇中で主人公のマ・フンを演じたキム・ミンジェは、「僕の喜怒哀楽を共にした大切な作品」と感想を伝え、作品に対する並みならぬ愛情をあらわにした。そんな思いに寄り添うように、『朝鮮婚談工作所コッパダン』はキム・ミンジェの出世作として大きな反響を得た。

『朝鮮婚談工作所コッパダン』は、キム・ミンジェにとって初の時代劇主演作。プレッシャーをものともしない堂々とした演技も高く評価されたが、そもそも彼は歌手を夢見て芸能界に足を踏み入れたという。

歌手志望の練習生として4年間を過ごしたというキム・ミンジェ。俳優を目指すと決めてからは、練習生時代と異なる気付きを得たようだ。

「エキストラや端役で作品に出演するうちに、いろんな経験ができる演技の世界に引き込まれていった。ぜひやってみたいと強く思うようになって、転向した。授業を通じて演技を勉強していたけど、実際は現場で先輩たちの背中を見ながら学んだことのほうが多かった。わからないことは先輩たちに直接質問した」

今は趣味として音楽を楽しんでいるというキム・ミンジェ。歌手の夢に未練はないのかという質問に対しては「ステージに立つためには、本当にたくさんの時間を投資しなければならない。歌手活動はそういった意味で大変だと思う」と話した。

(写真提供=YAMYAMエンターテインメント)

『朝鮮婚談工作所コッパダン』が最終回を迎えて間もないが、キム・ミンジェは早くも次回作に向けて奮闘中だ。現在は来年1月に放送予定のドラマ『浪漫ドクターキム・サブ 2』(原題、SBS)の撮影に励んでいる。

劇中では、2016年に放送されたシーズン1に引き続き看護師のパク・ウンタクを演じる。キム・ミンジェは「3年前と比べると、演技の成長に勢いがあったと思う」と、現在の自身に対する評価を語った。

「シーズン1の撮影時はどう演技すればいいかわからなくて、手探りの部分があった。今はいくつか自分なりの方法を見つけた感じがする。3年という時が経っているだけに、成長したパク・ウンタクを通じてもっと意味の深いセリフを伝えることになりそうだ」

再び共演する大先輩、ハン・ソッキュに対する感謝も伝えている。

「同じ作品に出演することだけでも光栄だったのに、先に話しかけてくれた。アドバイスをしてくれて、悩みも聞いてもらって、安心して演じることができた。今回の撮影現場でも、僕にパワーをくれる」

シーズン1から2の間に目覚ましい成長を遂げたキム・ミンジェであるだけに、次回作に対する世間の関心は早くも大きい。『朝鮮婚談工作所コッパダン』とは異なるプレッシャーも感じるだろう。

キム・ミンジェは「僕の作品を通じて悲しみや喜びといったいろんな感情を共有できたら、それは良い演技の結果だと思う。常にそんな演技を見せて、“キム・ミンジェは信じて見る俳優だ”という信頼を得たい」と語り、時期や作品に左右されない意欲的な姿勢を見せた。

最後には、「機会があればファンミーティングもやってみたい。面白い作品を通じてどんどん活躍していきたい」と野心もあらわにしたキム・ミンジェ。確かな成長を形にして、大きな反響を得た彼であるだけに、今後の活躍に期待は高まるばかりだ。
 

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