BLACKPINKのコンサートを観賞しただけで“売国奴”に…嫌韓が高まる中国、韓流スターの活動は絶望的

2023年05月25日 話題

やはり韓流スターたちの中国での活動は絶望的なのか。

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ここ最近、韓国コンテンツを禁止する中国の“禁韓令”(限韓令)解除に対する期待が高まったが、中国国内の嫌韓感情は依然として残っていた。

再び冷え込んだ中韓関係で、少なくない中国スターや韓国スターが非難の標的となっている。

BLACKPINKのコンサートを観賞したら売国奴

マカオで開かれたガールズグループBLACKPINKのコンサートが成功裏に終わったなかで、コンサート現場を訪れた中華圏のスターたちが中国オンラインユーザーの作った“ブラックリスト”に名を連ねた。

(写真提供=YGエンターテインメント)BLACKPINK

BLACKPINKは去る5月20~21日、マカオでワールドツアー「BORN PINK」公演を開催。コンサートはチケットが完売し、闇チケットの価格が1700万ウォン(約170万円)に迫るほど大きな人気を集めた。

だがBLACKPINKのコンサートを訪れた中国スターたちは“売国奴”扱いされ、意外な非難に苦しめられている。中国の一部のオンラインユーザーらは、コンサートを訪れた芸能人やインフルエンサーのリストを作り、悪質なコメントをつけ、彼らの出演作をボイコットすると反発している。

中国女優のアンジェラベイビーは、BLACKPINKの1月の香港コンサートに続き、今回のマカオコンサートを観賞して袋叩きに遭っている。

アンジェラベイビーの他にも、宇宙少女出身のソンソ、Clon出身の歌手ク・ジュンヨプの妻で台湾女優の徐熙媛(バービィー・スー)も、BLACKPINKのコンサートを訪れた事実が知らされ、非難を浴びた。

(写真提供=OSEN)宇宙少女出身のソンソ

またCNBLUEのジョン・ヨンファは、中国バラエティ番組の撮影のために北京を訪れたが、突然「出演取り消し」の通知を受けたりもした。中国動画プラットフォーム「iQIYI」の新しいオーディション番組に出演予定だったジョン・ヨンファは、嫌韓世論に押されて降板したのだ。

先立って5月17日、ジョン・ヨンファが自身の個人チャンネルを通じて北京到着を知らせ、撮影中の姿を捉えた写真が公開されたことで、その番組への出演が既成事実化された。しかし一部の中国オンラインユーザーが、放送やインターネット管理監督を総括する国家新聞出版広電総局に苦情を提出したという。

(写真提供=FNCエンターテインメント)ジョン・ヨンファ

中国は2016年、韓国のTHAAD(サード、高高度防衛ミサイル)の配備に対する報復措置として韓国コンテンツの禁止令、いわゆる「禁韓令」(限韓令)を発令し、韓国スターの中国現地活動を阻止した。

しかし長かった新型コロナのパンデミックが終わり、少しずつ中国国内における“雪解けムード”が伝えられた。中国国務院文化観光部が「ウィズコロナ」に転換し、3月20日から外国の商業公演の受付および許可を再開し、K-POP界でも中国活動に対する期待感が広がった。

禁韓令解除の動きが本格化すれば、韓国アーティストが今年下半期から中国での公演を再開できるとの予想も出たりした。

雪解けムードから再び険悪に

中国政府の立場とは別に、中国国内におけるK-POPの人気は依然として高い。

ボーイズグループSEVENTEENは中国ファンが団結して立ち上がり、200万枚というK-POP史上最高のアルバム販売量を記録しており、歌手ヒョナも6月17~18日に中国・武漢で開かれる音楽フェスティバルに参加する予定だ。

BTS(防弾少年団)やSEVENTEENが所属するHYBEは、中国のIT大手テンセント傘下のテンセント・ミュージックと5月に音源流通契約を結び、韓国発売と同時に中国でもサービスを始める。

そのため、ついに中国でもK-POPアーティストの活躍が見られるのではないかという声も出ていた。

(写真提供=PLEDISエンターテインメント)SEVENTEEN

しかし最近、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が広島で開かれたG7首脳会議に出席し、日米韓首脳会議を開いたことで、中韓関係は急速に冷え込んでいる。中国外交部は「韓国側が現在の中韓関係の問題点がどこにあるのかを深く認識し、厳粛で真剣に取り組まなければならない」と警告を飛ばした。

実際に中国は以降、露骨に韓国を敵視している。5月24日から中国国内で、韓国最大のポータルサイトNAVERへの接続が謎の理由で遮断されるなど、禁韓令が再点火される可能性も濃厚になった。

中国メディアもやはり、「韓国芸能人が中国で金を稼いで帰って中国を非難する」とし、出演禁止の制裁を擁護して嫌韓世論を煽っている。

韓国エンターテインメント業界はこれに先立って、数回にわたって制限解除の期待感で公演を準備したが、苦難を経験した前例がある。

とあるK-POP企画会社の関係者は、「まず中国本土ではなく、香港とマカオから公演が再開されると期待したが、来年初めまでも公演は当分難しいものと見られる」と展望した。

彼は「韓中関係の梗塞が魔女狩り式で、韓国スターたちに刃として戻ってきており、来年まで香港、マカオなどでの公演を準備していた会社もやはり困難な状況」と話した。

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