麻薬を常習的に使用した疑いが持たれている俳優ユ・アインが拘束を免れたなか、市民のアクションが話題だ。
5月24日、ソウル中央地裁は、麻薬類管理法違反の疑いが持たれているユ・アインに対して拘束令状を棄却した。
裁判所は「犯行に関する証拠がすでに相当数確保されており、被疑者も基本的な事実関係自体は相当部分認めている」とし、居住地が一定である点、同種の犯行歴がない点、証拠隠滅・逃亡の可能性が低いという点を挙げ、令状を棄却したという。
裁判所に出席したが、ソウル麻浦（マポ）警察署の留置場で結果を待っていたユ・アインは、裁判所の決定によって直ちに釈放された。審査後、ユ・アインは取材陣に「疑惑は相当部分を認めている」としながらも、「証拠隠滅に関しては全く事実とは違うと申し上げ、後悔している」と明らかにした。
そして、拘束が棄却されたことについては「裁判所が下した判断を尊重し、感謝する。残った手続きに誠実に臨む」と心境を伝え、また証拠隠滅に対しては「そのような事実は全くない」と再び強調した。
だが直後、帰ろうとしたユ・アインに、ある男性がコーヒーのペットボトルを投げつける騒動が発生。漏れたコーヒーでユ・アインの服は濡れ、投げた男性はフードを被ったまま席を立ったという。
この状況について一部のネットユーザーは、「あれは違う。気分が良くないからといって暴力は正当化してはいけない」「容疑を認めたとしても、他人があのようなことをしてはいけない」「コーヒーボトルをなぜ投げるのか」「犯罪容疑に対しては、裁判所の判決に合わせなければならない。なぜ投げるのか」などの反応を見せた。
なお、ソウル警察庁麻薬犯罪捜査隊は去る19日、麻薬類管理法違反などの疑いでユ・アインの拘束令状を申請した。
警察はユ・アインが2021年、プロポフォールを過剰処方されたという食品医薬品安全処の調査結果を受け、昨年から捜査を開始した。警察によると、ユ・アインは大麻、プロポフォール、ケタミン、ゾルピデムなど5種の麻薬類を投薬した疑いが持たれており、警察は2020年から常習投薬していたとして捜査している。
その後、3月27日、5月16日に警察の召喚調査を受けたユ・アイン。最初の召還調査後には、「調査で私が明らかにできる事実をそのまま申し上げた。まだ捜査は終わっていない状況なので、内容を直接申し上げることに対しては慎重だが、個人的に逸脱した行為が誰にも被害を及ぼさないという自己合理化に陥っていたようだ」と話した。
また、自身のSNSを通じて「良くないことで、私を大切にしてくださり、愛してくださった多くの方々に大きな失望を与えたことについて、もう一度お詫び申し上げます。重い責任を無責任に耐えてきた瞬間に対して深く反省し、各々の大切な夢と目標を成し遂げようとした数多くの同僚の皆さんと関係者の方々に被害を与えて申し訳ない。私が取るべき責任を果たすために努力する」と謝罪した。
（記事提供＝OSEN）
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。韓国・大邱（テグ）出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。
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