Amazonプライムで配信中の韓国ドラマ『ボラ！デボラ～恋にはいつでも本気～』（ENA）のセリフが物議を醸している
問題視されているのは5月10日に韓国で放送された第9話で、主人公のデボラ（演者ユ・インナ）とイ・スヒョク（演者ユン・ヒョンミン）の会話シーンだ。
このシーンでデボラは自分磨きの重要性を説明しているのだが、例えとして第二次世界大戦でドイツが設置した「アウシュビッツ強制収容所」を持ち出したのだ。
デボラは「アウシュビッツ収容所では自分の排泄物の上で死にゆく人を横目に、与えられた飲み水の半分で顔を洗った人がいる。ガラスの破片を使って剃った。そして彼は生き残った。外見を整えることは生存の問題だ。この時代でも、一人で生き残らなければならないのではないか」と話した。
これに対してイ・スヒョクは「読書に勤しんでいるね。ビクトール・フランクルの『夜と霧』の一節だ」と返答。だがデボラは読書をしたのではなく「雑誌で見た。ワックス（脱毛）に関する記事だった。読んでみるか？」と答えた。
9話の放送後、一部からは、ユダヤ人がナチス・ドイツに大虐殺されるなかでも尊厳を守るために行った行動を持ち出したことが不適切だったと指摘されている。
この回を観た視聴者たちは「謝罪しなければならない」「歴史を侮辱している」と反応したほか、海外からは「無知の恐怖」などの声も上がっている。
番組側は本件に関して確認中としており、現時点では対応等については発表していない。
なお『ボラ！デボラ～恋にはいつでも本気～』は、恋愛には戦略が必要という恋愛インフルエンサー、デボラと、恋愛は真心が重要という出版企画者のイ・スヒョクが、恋愛指南書を作り始めるという物語。
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