公開前の“評点テロ”も、問題にはならなかった。心を込めた演技ときめ細かい演出が、映画ファンの心を掴んだ。
累計100万部突破のベストセラー小説を映画化した『82年生まれ、キム・ジヨン』が、公開から5日経った10月27日、観客動員数100人を突破した。
コン・ユが『82年生まれ、キム・ジヨン』の脚本を読んで泣いたのはなぜ?
『82年生まれ、キム・ジヨン』の評価が最初から良かったわけではない。小説の映画化や、主演キャストが決まったことなど、制作の過程で話題と議論が絶えなかった。
“フェミニズム映画”という非難と共に、ポータルサイトなどでは公開前から“評点テロ”が相次いだ。
映画が公開される前、関係者の間では「ここまで険悪な雰囲気の中、無事に公開できるか」という憂いもあったが、公開直後から雰囲気はガラッと変わった。
いざ幕が上がると、主人公キム・ジヨンに扮する女優チョン・ユミのリアルな演技と家族の物語が目白押しで、幅広い世代に共感を呼んだのだ。
SNSには『82年生まれ、キム・ジヨン』に関する感想が多く寄せられ、口コミも広がっている。
加えて女優ペ・スジや俳優ユ・アインといったスターたちも、「我々みんなの話」「ネガティブな声に惑わされず、ありのままを観てほしい」などとSNSに映画について書き込み、人々の興味をそそっている。
とある映画関係者は「『82年生まれ、キム・ジヨン』も大きな強みは、フェミニズムを主唱するのではなく、我々の話をしているところだ。現代を生きる人々がみんな共感できる、小説とは少し違うテクスチャーがある。俳優の好演と監督の繊細な演出力があったからこそ成り立つ映画だ」と評価した。
前へ
次へ