皆が知っている韓国スターたちも詐欺被害に遭ってきた。デビューしたいという希望を利用した詐欺から、信頼関係を築いたマネージャーからの詐欺まで、事例は多岐にわたる。
2月16日に韓国で放送されたKBS2『芸能ライブ+』内の「最後まで行く」のコーナーでは、「スター、詐欺の標的になる」というテーマで詐欺犯罪の標的になったスターたちの被害が公開された。
同日公開された1つ目の手法は、信頼を利用した方法だ。
芸能人たちは職業の特性上、知人を信じて自身の名義などを任せるという点を悪用したものだ。男女混合グループKOYOTEのペッカは、金浦(キンポ)新都市の開発当時、不動産投資で大きな収益を得たなか、親しい先輩から株式投資を勧められたという。投資のために持っていた家3軒を全て売ったあと、先輩からの連絡が途絶えたと伝えられた。
またコメディアン出身の女優キム・ヒョンスクも「同僚の夫に詐欺にあった。慰めてあげるとし、私にまた近づいてきた。済州島(チェジュド)に行くやいなや詐欺にあった。衝撃で睡眠薬を飲んでも眠れなかった」と告白。コメディアンのホ・ギョンファンも同業者から詐欺に遭い、大変な時間を過ごしたそうだ。
そして2つ目に紹介された手法は「委任」だ。ラッパーのタイガーJKは過去、所属事務所から「お前はマイナス歌手だ。会社に1~2億ウォン(約1000~2000万円)の借金があると言われた」とし、所属事務所から50億ウォン(約5億円)の詐欺にあったと告白。ワールドスターBLACKPINKのリサも、元マネージャーに億ウォン台の詐欺被害に遭った過去を持つ。
ほかにもスターたちの「希望」を利用した詐欺も存在する。スターになりたい人たちの希望を利用したタイプで、代表的な被害者は歌手のIUだ。
IUはある番組で「お金をくれと言う会社は全て詐欺だったが、たくさん通った。3カ所ほどで詐欺にあった。普通に300万ウォン(約30万円)を要求する」と明らかにし、衝撃を与えたことがある。
スターたちを詐欺の標的にする点について、ある文化評論家は「有名芸能人の場合、大衆が非常に注目し、少し間違っただけでも大きく話題になる問題がある。なので、可能な限り本人自らが乗り出さないようにする。本人の代わりに知人にすべてを任せるため、その過程で詐欺に遭う場合がある」と分析した。
◇リサ プロフィール
1997年3月27日生まれ。本名ラリサ・マノバン。グループ唯一のタイ出身メンバーで、2010年にタイで行われたYGエンターテインメントのオーディションでただ1人合格し、BLACKPINKのメンバーとしてデビューを果たした。ダンスの実力に定評があり、長い手足を生かしたダイナミックなパフォーマンスは圧巻。ステージで見せるクールな姿とは裏腹に、天真爛漫な性格。2022年には「MTV Video Music Awards」でソロタイトル曲『LALISA』が「ベストK-POP」を受賞した。
◇IU(イ・ジウン) プロフィール
1993年5月16日生まれ。韓国・ソウル出身。2008年にソロ歌手としてデビューした。芸名のIU(アイユー)は“I”と“YOU”の合成語で「あなたと私が音楽で1つになる」という意味が込められている。女性ソロ歌手としてトップに君臨しつつ、女優業も並行。2011年のドラマ『ドリームハイ』で連ドラ初出演&初主演を果たし、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ホテルデルーナ~月明かりの恋人~』などで主演を務めた。女優業は本名の「イ・ジウン」で行う。
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