漫画『SLAM DUNK』(全31巻)を全20巻に再構成した『SLAM DUNK』新装再編版は、各種オンライン書店のベストセラーリストに軒並み名を連ねた。
また、『THE FIRST SLAM DUNK』制作に関する話が盛り込まれた特別本『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』もやはり上位にランクインするなど、急速に膨張したファンダムを感じさせる。
このように映画、ポップアップストア、原作漫画が強大なシナジー効果を発揮することで、もはや『SLAM DUNK』という作品そのものが“スーパーIP(知的財産権)”として定着しようとしている。
こうした人気に支えられ、『THE FIRST SLAM DUNK』が韓国で公開された日本アニメの長編映画歴代ランキングの歴代1位『君の名は。』(367万3885人)を追い抜くかも関心事に浮上した。
業界では、『THE FIRST SLAM DUNK』の記録はマーベル映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(以下、『アントマン3』)の成功可否にかかっていると見られている。
とある映画関係者は「『アントマン3』にどれだけ火力が集中するかによって行方が決まるだろう。やはりマーブル映画は映画館で観たときに高い満足度を得られる映画なため、口コミが良ければ興行する可能性が高い。ただ、かといって『THE FIRST SLAM DUNK』の見通しが暗いわけではない。公開1週目は30~40代の男性が主な観客層だったとすれば、現在は20代女性の割合が増えている。すべての世代に拡張される推移であるため、ロングヒットが期待できそうだ」と分析した。