次々と“兵役不正”が暴かれる韓国芸能界…病気の演技までして「現役兵」入隊を避ける手口が横行

2023年01月31日 話題 #兵役

続けて「現在、警察の調査を受けた状態であり、残りの検察の調査にも誠実に臨む」と立場を明らかにした。

韓国では兵役前に兵役判定検査を受ける。そこで「1~3級」の判定を受ければ「現役兵」として軍に入隊する。一方で、健康上の理由などから「4級」とされれば、「社会服務要員」として兵役義務を果たすことになる。社会服務要員は、軍隊ではなく区役所や福祉施設などに所属して自宅から配属先まで通うことができる。

(写真提供=OSEN)ソン・ドクホ

最近、検察と兵務庁はプロスポーツ選手や芸能人などを相手に大規模な兵役不正に関する合同捜査を行っている。

“兵役不正”を手助けした容疑で拘束されたブローカー一味は、有名芸能人が自分たちを通じて兵役を減免されたと主張し、その核心人物である軍関係者出身のク氏は、ソウル江南区に兵役問題関連事務所を設け、軍免除方法などを教える仕事をしていたという。

検察はク容疑者の供述を通じて、兵役で不正を働いた者を順に捜査している。捜査対象は100人余りに達し、サッカー、バレーボール、乗馬、ボウリングなど様々な種目の運動選手やフィットネストレーナー、ラッパー1人などが含まれている。そのうち、集中捜査対象だけでも数十人だ。

ク氏は病院で“てんかん”の診断を受けるという手法で、不当に兵役を免除または減免される方法を活用したとされる。その過程で「有名アイドル出身ラッパー」と報じられたRAVIが関与した事実が明らかとなり、議論を呼んだ。

RAVIは2022年5月、軍入隊を理由にレギュラー出演中だったバラエティ番組『1泊2日』を卒業し、5カ月後の10月に「社会服務要員」として軍服務を始めた。

(写真提供=OSEN)RAVI

RAVIは当時、健康上の理由で「現役兵」の判定(1~3級)を受けられず、『1泊2日』出演当時、自らパニック障害を患っていると告白したりもした。

兵役不正疑惑の報道が出ると、RAVIの所属事務所側は「報道に接した後、当社は綿密に関連内容について把握中」とし、「速やかに立場を申し上げるのが当然だが、関連内容が国防の義務と関連したことなので、まず詳細内容を把握した後、詳しく説明するのが道理のようで、現在詳細内容を把握している」と明らかにした。

RAVIが疑惑を受けているなかで、今度は俳優ソン・ドクホが兵役で不正を働いたことが明らかになった。

ソン・ドクホはク氏の手口で、てんかん症状を演じて現役兵の判定を逃れ、社会服務要員になれる4級判定を不当に受けたことが明らかになった。

過去にも様々な芸能界の兵役不正事件があったが、今回のようにRAVIにソン・ドクホと、兵役議論に多数の加担者がかかわる事例は珍しい。この2人にとどまらず、韓国芸能界にさらに兵役不正の疑惑が拡大していくか注目だ。

(記事提供=OSEN)

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