実際のところ、Netflix作品の中国国内における不法流通は昨日今日のことではない。
韓流の影響で韓国ドラマを楽しむ視聴者が中国国内に相当数おり、『キングダム』『イカゲーム』などNetflix内でも韓国コンテンツが頭角を現してきたからだ。Netflixオリジナル作品のうち、韓国コンテンツも中国の不法流通に苦しんでいる。
韓国広報専門家のソ・ギョンドク教授によると、『ザ・グローリー』に先立ち、『イカゲーム』はもちろん、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『地獄が呼んでいる』などNetflixでグローバルチャート上位に入った韓国ドラマは、ほとんどが中国に不法流通しており、人気を博しているという。
中国当局の“限韓令”によって、韓国コンテンツの正式流通ルートがすべて遮断されたものの、需要は依然として存在し、その需要を不法な中国流通サイトが満たしているわけだ。
コンテンツの不法流通だけが問題ではない。作品が人気を得たことで、コンテンツ関連のグッズや派生商品まで登場し、不法な利益を上げている。流通の活路が閉ざされたことで、韓国コンテンツ関連の幅広い分野が被害を受けているのだ。
Netflix側は問題解決に乗り出しているが、まだ力不足だ。グローバルOTT(動画配信サービス)プラットフォームとしてNetflixはモニタリングや不法流通撲滅に努めているが、中国当局の閉鎖的な運営方針によって限界がある。また、コンテンツ産業が他の産業に比べて比較的新しい分野という点で、今現在は不法というよりも、治外法権といった領域となっている側面もある。
何よりも問題は、Netflixだけでなく、肖像権をはじめ、関連IPを持っている韓国エンターテインメント産業も大きな被害を受けていることだろう。
これと関連して前出のソ・ギョンドク教授は、「中国当局が積極的に乗り出すときだ。昨年の北京冬季五輪当時、オリンピックマスコットの“ビンドゥンドゥン”に関する知的財産権の保護や不法流通を防ぐため、中国当局は厳しい取り締まりを行っていた。中国当局が(コンテンツ保護の重要性を)知らないわけではない。知っていながらも、今までやってこなかったのだ」と指摘した。
中国国内における韓国コンテンツの不法流通は今後も続いてしまうのだろうか。
(記事提供=OSEN)
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