報道によると、アルバート・ラムディン(Albert Ramdin)外交・国際ビジネスおよび国際協力(BIBIS)長官は9月12日、現地記者会見で「Netflixシリーズ『ナルコの神』がスリナムを否定的な見方で扱った。このシリーズ制作者に対して法的措置が取られるだろう」と話した。
また、「(麻薬運送国家という)イメージを改善するために努力したが、このようなシリーズによって再びスリナムが不利な状況に置かれた。両国の良好な外交関係によって、韓国当局とは連絡が取れるだろう」と明らかにした。
記事には、スリナム側が駐韓アメリカ大使側に書面を通じて作品に対する不満を表明する予定だという内容も盛り込まれた。
去る9月9日にNetflixを通じて全世界に同時公開された『ナルコの神』は、エイの輸出業のためにスリナムに行ったカン・イング(演者ハ・ジョンウ)が、コカイン運搬者という濡れ衣を晴らすために国家情報院と手を組み、麻薬王チョン・ヨファン(演者ファン・ジョンミン)を捕まえるために繰り広げる検挙作戦を描いた作品だ。
劇中、チョン・ヨファンはスリナムのコカインを独占しており、スリナム大統領との親交を通じて軍事地域にコカイン農場を作り、全世界を牛耳る麻薬王になることを夢見る。オランダの植民地だったスリナムは、人口60万人のうち、70%以上が麻薬に直接・間接的に関連しており、クーデターで政権を握った大統領も麻薬密売の容疑で懲役刑を受けた麻薬犯として描かれた。
スリナムからの抗議も理解できるが、劇中に描かれていることは、相当部分が事実と一致する。
1980年代に軍事クーデターを起こしたデシ・ボーターセは、実権者として独裁政治を行い、2010年の大統領選挙を通じて大統領となり、2020年7月まで10年の任期を過ごした。デシ・ボーターセは1999年に麻薬密売の容疑で、オランダで開かれた欠席裁判で懲役11年を宣告された経緯がある。
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