近年深刻化する犯罪のひとつである振り込め詐欺を韓国で初めて描き、2021年9月に韓国公開され、オープニング成績1位の大ヒットを記録したピョン・ヨハン主演のリアル犯罪アクション『声/姿なき犯罪者』の日本版ポスターと予告編が解禁となった。
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建設現場で働く元刑事の男。愛する妻と平穏な日々を過ごすはずが、振り込め詐欺の罠にかかり大金を失う―。怒れる男は刑事の勘を呼び覚まし、奪われた金を取り戻すため詐欺組織に潜入し復讐を果たす決意をする。 近年、振り込め詐欺は進化し、SNSやスマホアプリ等が使われ、手口が巧妙になりつつある。被害が多発する犯罪を題材にし、韓国で初めて映画化したのは、『ホワイト:呪いのメロディー』(11)等を手掛けた双子の兄弟監督キム・ソン&キム・ゴク。韓国の知能犯罪捜査隊に取材し、徹底したリサーチで完成させたリアリティのあるストーリーは観客を魅了し、公開初週の興行成績はマーベル作品『シャン・チー/テン・リングスの伝説』を抜いてNo.1を記録した。
主演は、『茲山魚譜 チャサンオボ』(21)で流刑の天才学者と友情を育む貧しい漁師役を演じ、藤原竜也&竹内涼真出演の邦画『太陽は動かない』(21)では、産業スパイ役として日本人俳優たちと共演するなど、幅広い活躍を見せるピョン・ヨハン。本作では振り込め詐欺の被害にあった妻や同僚たちの苦しみを胸に、そして30億ウォン(約3億円)を取り戻すために、詐欺グループに立ち向かう元刑事ソジュンを熱演。激しいアクションシーンにノースタントで挑み、製作スタッフと共演者を驚かせた。
一方、巨大な詐欺組織の総責任者クァクを演じたのはキム・ムヨル。大ヒット作『悪人伝』(19)でマ・ドンソク演じる組長と共闘し殺人鬼を追う刑事を演じ話題になった彼が、本作では極悪非道な犯罪者を怪演し、ソジュンら被害者を絶望の淵に陥れる。そのほか、キム・ヒウォン(『ジャンルだけロマンス』(21))、パク・ミョンフン(『ただ悪より救いたまえ』(20))、イ・ジュヨン(『サムジンカンパニー1995』(20))等、人気俳優たちが揃い、手に汗握る緻密な騙し合いと極限のバトルを繰り広げる。
今回解禁となった日本版ポスタービジュアルには、“その[声]は、全てを奪う。”というコピーとともに、対照的な表情のピョン・ヨハン、キム・ムヨルが配され、全てを奪われた男と全てを奪った男、その二人がどう対決していくのか、期待が高まる。
そして予告編では、「目標額は180憶ウォン!」という声のもと、パソコンと電話が設置された机に向かって大勢の人が作業する部屋が映し出され、建設現場で働くソジュン(演者ピョン・ヨハン)の妻に「友人の弁護士キム・ヒョンスです」と名乗る電話が。「夫がケガを?」と驚き、スマホからお金を振り込む妻。すると詐欺組織の本拠地では“入金”の札があがり、「振り込め詐欺は“共感”が重要だ」と責任者クァク(演者キム・ムヨル)が力説する中、あっという間に詐欺が成功してしまう。 全てを失ったソジュンは、妻や同じように騙された同僚たちの金を取り返すため、組織への潜入を決意!詐欺事件を追いかける刑事(キム・ヒウォン)らの驚きをよそに、元刑事だったソジュンは危険を顧みずどんどん組織の内部に入り込んでいく。
「地獄を味わわせてやろう」と狂気をみせ、非情な詐欺を続けるクァクたちに、「殺す」と決意も固いソジュンはどう挑むのか。壮絶な復讐劇を予感させる内容になっている。
実は、ピョン・ヨハンやキム・ムヨル、キム・ヒウォンも振り込め詐欺の手口に騙されそうになった事があるという。
ピョン・ヨハンは、「本作のシナリオを読んで数日後、家族に僕のマネージャーの名前でお金を要求するようなメッセージが届いた」と明らかにし、身近なところに犯罪があることを実感、映画の中でもこうした犯罪を処断したかったと話した。
監督らの念入りなリサーチと俳優たちの熱意が、世界中どこでも誰もがターゲットになりうる「振り込め詐欺犯罪の現実」を我々に突きつける。
『声/姿なき犯罪者』は、10月7日より新宿武蔵野館ほかで全国順次公開。
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