韓国芸能人の携帯電話をハッキングして恐喝した一味、新たにマネーロンダリング容疑で実刑判決

2021年07月18日 話題

韓国では近年、オンライン上でのサイバー犯罪が増加傾向にある。犯罪件数は2015年の102件から2019年1824件と、4年間で17.8倍も増加している。

こうしたサイバー犯罪の魔の手は、韓国芸能界にも波及。今年2月には、俳優ハ・ジョンウやチュ・ジンモの携帯電話をハッキングし、個人情報を流出させると脅迫して金品を要求したキム容疑者(32・女性)ら一味の実刑が確定した。

【実話】ハ・ジョンウが捜査に協力…ハッカー相手に縦横無尽

そんなキム容疑者らには、中国のボイスフィッシング組織の犯罪資金洗浄に加担していたとの容疑も追加された。

7月15日、韓国法曹界によると、ソウル中央地裁刑事15単独のチュ・ジンアム部長判事は、中国のボイスフィッシング組織の犯罪資金洗浄に加担した容疑で起訴されたキム容疑者に懲役3年を、ともに裁判にかけられた姉(35)には懲役1年6カ月を、姉の夫であるムン容疑者(41)には懲役2年6カ月を言い渡した。

ハ・ジョンウ(左)とチュ・ジンモ

新たに罪状が追加される

容疑者グループは、2018年7月から9月にかけて、中国のボイスフィッシング組織から振り込まれた金を韓国内取引所から仮想通貨に換えた後、中国の取引所を経由して組織が管理する中国の口座に入金した疑いが持たれている。

容疑者らがマネーロンダリングした金は、主に振り込め詐欺組織が国内被害者に「モムケム・フィッシング」で巻き上げた金であることがわかった。モムケム・フィッシングとは、相手のわいせつ行為を録画した後、映像を流布すると脅して金銭を恐喝する犯罪行為だ。

キム容疑者らがマネーロンダリングに関与した事件被害者は28人で、被害金額は約4億4000万ウォン(約4400万円)に達する。

被告らは裁判で「口座振替を除いた残りの犯罪には加担しなかった」として容疑を否認したが、同地裁は弟のキム被告が資金の出所を知っていた点を挙げ、有罪とした。判決は「単なる引き出しや回収策といったレベルではなく、マネーロンダリング(資金洗浄)を通じて犯罪収益を外国に流出することに積極的に加担した」と指摘。「被告らは一部犯行を否認しており、被害回復のための実質的措置がほとんど取られていない」と量刑理由を説明した。

先立ってキム被告は夫と共謀し、俳優ハ・ジョンウやチュ・ジンモら芸能人の携帯電話をハッキングし、個人情報を流出させると脅迫して金をだまし取ったとして起訴され、今年2月に懲役5年の判決が確定した。

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